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存在を確かめたくてなかゆびでそっとなぞるは恋人の頬 

雨音に 傘越しの空 見上げれば 泣き顔の君 心を揺する 

底にる怯え震える心たち出会っていこう僕らで共に 

酒の席光る男の薬指寄りかかるひと「やめてよ」という嘘 

暴力をなかったことにしないこと弱い僕には耐え難いこと 

無け無しを搾り取られる何時迄いつまで絡繰からくりよ 粉々に散れ 

文具屋の主人を真似し爪を切り いろがみ切らし炭酸を飲む 

発起して 机向かうも 一人遊び 焦りは空へ 目線は下へ 

本を読み暮らして 黒き香箱と白き小部屋で生かされてゐる 

風呂洗い行く前短歌作りましょう伝えたいこととくにないから! 

たまにしか会えぬ彼氏にキスマークお互いにつけ消えないで跡 

バクチクのライブに初めていったんす マジですげえしみんな行こうぜ 

ゾゾスーツ折角なんで外出しポルカドットと記念撮影 

歯を磨き化粧を落としわたくしはあたしに戻り今日にピリオド 

保健室やさしく包帯巻くひとが心の傷も癒してくれた 

殴るのも殴られるのも見てるのもいずれにしてもおしゃれなメガネ 

指痛い明日お医者に行ってみようもう一ヶ月経ったからなぁ 

さようなら 告げる唇 忘れない 忘れられない 君のやさしさ 

煙草なぞやめてしまえと恋人に口づけのたびマルボロの味 

うつくしく儚い煙草に火をつける女の顔と燃え尽きた灰 

生きる糧得るために 爪割り乍ら床を引き掻く紅い指先 

寂しくて 今日もどこかで ひとり酒 熱こもる身に こころ凍える 

朝久し くるんと丸まる 毛虫かな 暑さ苦しく 足をのびのび 

左手と左手つなぐ利き手では互いに仕事でも愛がある 

恋人の仕事の電話私だけあなたの甘えた声知ってるの 

ビー玉のころころと鳴る瓶ラムネ片手に見えた打ち上げ花火 

雨のなか ただ会いたくて 濡れねずみ 君のぬくもり ただ求めてる 

あの扉も きっと誰かの通り道 開けてあげるよ ぼくのためだよ 

梅雨明けの空に虹色ドロップス ハッカの飴は君にあげるね 

午前四時、ひとり背広のなりをして 遊具と戯れ雨粒浴びる