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塗りつぶせ マークシートは 川のごと 黒の
水面
(
みなも
)
を 走る夏
4
読みにくい短歌雑誌の掲載歌 句の途中でも行を変更
15
窓開けて 入りゆく風 細切れの うつつの中に 夢を見る
8
青育ち 幅員狭し 初夏の道
5
見上げれば ただ青空の 眩しくて 心と同じ 味気ない夏
4
ニュースにもならなくなってひと月かどこかの国で戦死者弔ふ
14
葉の陰に額アジサイのつぼみ見ゆ 薄い胸抱くあのひと思ふ
15
あたらしき翠玉翳す君こそが 僕を撃ち抜く眩いひかり(黒夢「BEAMS」より構想)
6
貰い物 きゅうりの礼は 小松菜で 笑顔の巡る 野菜外交
26
靴下をはかずに眠る昼寝かな 網戸の窓を細めに開けて
22
君からの手紙に太陽当ててやる日焼けした跡見せに来てみて
4
散らかった 部屋で手にした 広告の 小さな記事に ビビきて電話した
7
この丘の 眺めに遠く いつしかの 君を探せば 夏は
直側
(
すぐそば
)
16
「好きなのは 誰かに恋する 君だから」 嬉し涙を 流し断る
5
試合中 チヤホヤされる 彼を見て 「ああ好きだな」と 栞を握る
8
花束を投げて微笑み決め台詞心配無用勝手にしやがれ
5
早朝の 教室内に 君がいる 見つけて胸が 騒がしくなる
5
アイスが恋しくなる今日このごろは 窓に映った海が輝く
6
花火だけ見ている川沿いの空き地 人生むずいもう夏来るし
8
月曜日 ごめんね母さん 白だけど 花の代わりの 牛乳プリン
13
初夏の風 千本桜の 木漏れ陽に 涼むバイクと シートの眼鏡
14
「満月とモラトリアムを撃ち落とせ」 海岸に集ひし若きスナイパー (松任谷由実「月夜のロケット花火」より構想)
7
名も知らぬ鳥のさえずり呼ぶ目覚め夢か現か決め込む二度寝
4
紫陽花の 道に看板 クマ注意 茂みガサッと 小さなアナグマ
11
ふみふみふみ プスプスプスと つめささる ねこのおつめは 凶器にもなる
23
合わないととことん逢わぬ野良猫に
生猫一目
(
なまねこ ひとめ
)
と願う日暮し
24
がんばれの声つらければ聞き流し 流れに乗ればがんばりの体
14
紫陽花が 「今だ」と顔出す 薄紫 まずは仏壇 君へ報告
15
改修で 却って仕事 滞り 改修?語義は
sabotage
(
サボタージュ
)
かと
5
久しぶり今日は妻の付き添いと役割替えて通院電車
16
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