声聴けば心の中に五文字泣く縁のひとは電話向こうに
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母と聴く 父の残したCDと 大人になった弟の声
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軽やかに ぷひぷひぷひきゅっ うたうくつ いつかヒールもコツと鳴らすか
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今日までを過ごした仲間に手を振った 永遠とわの別れになる予感秘め
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最後には笑えるくらい穏やかで「ありがたい」しか出てこぬ別れ
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特攻か?二階級特進異例の出世に呻る狼
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母の負を父のいさおで拭ひ去り 私は独り介護あしたを編めり
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叙勲いさおしの記章を磨く術もなく 認知わすれの父は私を呼ぶなり
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「つかれたね」濡れたシーツに寝転がり君は全裸でフライドポテト
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現実逃避 するなと人の言うけれど 生まれし日より 夢に生きたり
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菜の花は今茹で上がり厨には蒼き香りと春が拡がる
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雨音は他の何をも遮りて仕事進みしありがたきかな
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黄の花の名を尋ぬれど誰れ知らむ 遠き山より鳥の運べり
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笑顔での別れでよかった そう思う 濡れてもいいと思える雨に
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雨の日の駅前車の多さには我の関与を忘れて愚痴る
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夜明け前見送る背中はいつだってあかくてあつくて泣きそうになる
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真夜中の小さな「おやすみ」聞きたくて寝たふりだけはうまくなったの
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土砂降りも雪も曇りも惜しみ無く見せる素直な空は憎めず
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五00キロ 離れし友を訪ね行くプチ家出だと高一の孫
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はや雲に月はとどまり流されず 見え隠れせど位置は保ちぬ
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1年を頑張ってきた今日という今年最初の1年の終わり
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フットポンプの上下の動き ぐっすり眠る君の呼吸に似て 術後の我癒す  /フットポンプ…脚に巻く血栓予防機器
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疼く歯に目覚めしあした 雨音いよよ激しく君は今日手術台へ
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宅配で届いた空色ブラウスの清々しさが眩しい雨の日
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幾多もの宴が消えたこの夜を嘲笑うよううなる雨風あめかぜ
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雨じゃなかったら傘に出会えずにいたね わたしはきっと明日も
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タイトルを付けてみようか人生に照らすくるくる走馬灯なり
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雨上がり花びら乗せてタクシーは花のトンネルくぐって行けり
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今日の雨花を散らしてしまったか土手べりはまだ盛り前だが
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あちこちに桜満開花うららこの歓びは年齢としに比例す
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