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念のため 借りて行きなと 持たされた 傘を片手に ひとりで帰る
5
渓流のもみぢ葉よろし我が日々を 満月だけが月にあらずと /「救い」
22
どうすればよかったの こころの膿を やさしく掻き出す 記憶に傷はつけないように
6
風呂上がり 2kg増えたと 思ったら 小さな足が いたずらしとる
14
縋ったわたしを 誰が責めよう 救済のような 呪いのような また冬が長い
5
弱いふりしておこう トーストの焦げを 指で削る 愛されたかった
6
ふらふらと 風に踊って いる様で 見るものすべてに ツッコんで行く
5
いのち もう走らないで 追いつけないから あなたの一秒を わたしは知らない
6
白雲は 山背を受けて 暗くなり 朝昼夕は 同じ色かな
14
調べれば すぐに答えが でる時代 まわりみちでも 自分の足で
6
歴史(笑)ある母校が話題に上がるたび、くそくらえって思う
問題児
(
OG
)
5
露しずく 声秘やかに ありありと 虫の音響く 霞ヶ関に
11
想えれど 地に雨そそり 日が沈み かがやく星も 陽炎の如し
6
誠意とはカボチャにあらず渾身の覚悟を背負う不器用な父(題/ドラマ)
10
その熱を知りたるゆえに背中押す『ルックバック』よ手に染むインク(題/映画)
9
否、違う生みの苦しみそれさえも 言い訳にして笑いに逃げる
12
悲劇こそ
歌人
(
かじん
)
の資格なるならば 私もそこに名を連ねたし(自業自得…)
16
亡国の病数多を奪い去り
歌人
(
かじん
)
も半ば筆を落としぬ
11
孤独死が 戦火の叫び 代弁す 特攻兵の 虚しき声を
12
ヒトラーや ニーチェ数多が 崇めたる 明暗深い ワグネルの歌
13
もう終わりー遠くで叫ぶ声のちに鮎の師と知り笑い合う帰路
22
甘辛ひ出汁に閉ず亡き父母の笑みも浮かべり親子丼かな
17
終わっても コップ数杯 ツケがくる わが人生に 蓋は出来ずに
15
玉子焼き出汁を閉じ込む二グラムの片栗粉入れ食めばフワジュワ
14
屋根叩く雨に紫銀と赤き葉が萌ゆベゴニアへやる浄化水
16
大和芋摺り海苔で巻き揚げ出汁に浸して食めば明石の磯辺
16
陽と陰が 深く貫く 目の前に 燃えさかる森 砕ける大地
10
長雨に蕾抱きぬ薔薇の香を吸い込み目覚む新しき朝
24
替え玉は昼は無料の博風「ひろかぜ」の博多ラーメンマジ美味かとよ
13
陽を求めヒョロヒョロ伸びる苗 秋のろくろっ首になりぬコスモス
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