春の雪ノーマルタイヤを履いたまま 私の車はぢっとしてゐる
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わた雪は瀝青に落ち吸い込まれ 積もらぬまでも冷気を残し
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積雪や 部屋の窓から見える木が白いティアラにドヤ顔してる
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説明図まるで解らず 事務椅子の組立てにもう二時間経過
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風が吹く 冷えた身体で喜んで あなたに飛び込む明日の花嫁
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心雲こころぐもはれて雪やみ望む海 彼方まめつぶ昇る機体よ
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もう一度 結婚したら 良い妻となる自信あり  それでよいか君
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義母と母 真逆の道を 歩めども どちらも血肉 となり我が身に
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姥捨てる 山は消えても 存在す 部屋にこもりて ただの一日
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遣らずの雨を願わなくても雨月だしビール飲む暇なしの仲良し
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投票の雪路につづく足跡の果てにいつかのサーベルの音
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五年振り風邪を引いたが日曜日ゴルフ休むも大雪が降り
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食道、胃。取り出して水洗いしたい。昨夜の僕を全部すすいで
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小雪舞う 老いの一票投じ来る 願いは一つ平和な暮らし
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目覚めれば窓に飛び込む雪景色 天が促す清き一票
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如月の都心を染むる追ひ雪や 心配す母の電話の声
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「あ、雪だ」スマホのフィルムに一つだけぽつりと落ちてきた結晶で
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カサついた くちびるから出る 言の葉よ 日が変わるまで 止まないように
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太陽じゃ 照らしてくれない 路さえも 今日は輝く 積もりし雪よ
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投票と買い物 徒歩で吹雪の中 懐かしいねと道産子夫婦ふたり /大雪警報発令中
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やんだならいつもの道を見に行こう池を梅の木を雪の景色を
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怒りという冷たい服を脱げぬまま猫の無罪に指をうずめる
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「おめでとう」と言うたび口が切れていく 嫉妬はのみこむためのカミソリ
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推しじゃない曲聞こえても雑音に聞こえる今は推し押しまくる
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朝起きて五秒でブロック手にする子このまま好きを抱き続けて
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降る雪の 白きを眺む あかつきに こころばめれば またの年けれ
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なんぼでも 答えますよと AIの 鼻高々な 囁き聞こえ
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君と僕 青春恋歌は 朱夏を越え 白秋彩る人生讃歌
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夜遅く 霰降ったと キミの言ふ パラパラパラと 窓を叩く音
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甘いりんごと ドーナツで朝をはじめよう いつもどおりに ねこはにぎやか
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