人間とルールは相性が悪いよう 勝手が好きな生き物だから
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シャッターを 切る直前に あおられて ブレる雛罌粟ひなげし 風のいたずら
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正しさを大切にして悪しきを嘆く事も不快なら何が善いの
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中央道 なが新緑しんりょく 藤の花 心の曇り 吹き飛ばし行く
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父の歳 昭和の年で 覚えたる ならば百歳ひゃくかと ふと気がつきぬ
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大小のツムツムとなる子供らに 朝餉(あさげ)作れば辞して帰りぬ
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「けなるい」と言われ笑顔でやり過ごし 後で調べる初耳の方言/三十年も住んでるのに
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慣性の法則に人は抗えず 荒い運転踏ん張り効かず
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ありふれた語彙も奥深い名句に変える人は言葉の魔術師
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傷口が痛そうだねと人の言う 見えぬ傷より痛くはないよ
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文芸に選ぶ言葉が中二病臭い自分に恥ずかしくなる
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一度会うとまた会いたくなるだから程好い距離感がいい
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チャイム鳴り 「はあい」と返事 ドアを開け あまりの強風 寒さにビビる
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もろともに泣きてどどめる人もなく両の腕のみあなたにすがる
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少しだけ溶かしたアイスのひとすくい夏には少し早い贅沢
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お互いの NGシーンを 思い出し また見たいねと 最後のデートで
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ストレスも膝に悪いと聞いたので赤ベコみたく穏やかになろう
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粒あんで(ココ重要)刻んだ栗が入ってて 今日の晩ご飯それにすると言ふ(母よ😅)
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お互ひの好みは把握してるので 母には栗どら焼きを贈りぬ
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ねこパンチ おおきくわけて 3しゅるい うえから・よこから・したから パンチ(使い分け器用)
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道ばたのまったり姿の昼寝猫いつまで見れる猫飼わぬ身も/外猫減
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犬連いぬづれの しばりなき旅 どこにでも 寄れると話す 語尾のさびしき
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曇り空 人影ふたつ 耕して 静謐の野に やがて春の雨
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二十歳なり一人で食べるアポロチョコ手には秘密の宇宙基地あり
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「昭和の日」いく多変遷したとても長男れしただそれだけの
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振り向けば髪に刺さりし枯れた葉をただ取りくれしそこに息子が
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雄大に雲が流れて良い感じ芸をしているやや肌寒し
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部屋中に煮豆の香り満ち満ちて窓に静かにボタン雪降る
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昔から姿勢の良さを褒められる姿勢が良いとカッコよく見え?😊/キロ様へ
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誰も来ぬ村の神社のお祭り日キッチンカーがひとつ出るらし
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