初恋の手紙をもいちど出すようにガラスペンにはインクを少し
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夢破れ 立ちすくみたる 若人わこうどよ  そこがスタートラインだよ /人生はいつもマイナスから。意外とそれがうまくいく。
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元同期 四人で過ごす 千葉ランチ 過ぎし時間を 埋める和の味
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高きそら 蒼色あおいろが 海原わだつみと  一つになりて 秋は来たりぬ
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鏡写すみずからにふと「老けたね」と声をかけると「老けたよと」返す
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馬房る「お前はどこの馬の骨?」こっちを睨み馬ケツを向け
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暴力はいけないけれども時々は人殴りたくなることもあり
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寝入りばな三十一文字が躍り出しなほなほ踊り言霊となり /短歌初心者のランナーズハイかも(笑)
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酔うことは実は孤独さそれぞれに生き方があり酔い方がある
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レコードはひとりで回る俺だって一人で酔ってるウーロンハイ
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音楽に救われる日またあってウーロンハイがあればなお良し
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「心も躰も縛られない」秋意 俳句でココロあやつられをり/音詠む
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曼珠沙華「複線」の一つは私に なんてとどめを刺してくるひと/涼返す
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複線の人生もいいね秋ウララ 講演会の記録だったのに/音詠む
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五行ある余白の艶と秋の夜 ためらう様を読まれ赤面/涼返す
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香りだけ助手席にいる秋の夜 この香りだって好きなんだよ/音詠む
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キミからの連絡がない知らぬ間に先輩からのライン増す秋
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耳栓と微睡まどろの世を作り出しあり得ぬ出会いに呆れて笑い
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揚羽蝶 運ぶ蟻たち 粛々と 夏をとむらう小さな葬列
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君たちも運転すればわかるだろ飛び出て曲がる自転車怖い
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靴紐をひて はだしを包み込み 癒す足湯は 旅の温もり
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アン・シャーリー 最終回とは知らず観た ラストシーンは 何度でも観たし
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太陽は地上の営為ただ見つめ今日も毅然と輝き沈む
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塩なしで マックのポテト オーダーす タッチパネルで カスタマイズよ🍟 (コミュ障
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研修で 行ったところが この矛盾 少子高齢 隙間採用
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きみが見る ぼくが見る ひとびとが見る なにも泳いでいない水槽
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上手いこと言う癖のため続いてた最後のメールはハサミの音す
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終わりだと伝えるために行けないと精一杯の言い訳メール
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ただ在りて重ねし過去が人生の轍となりて今を支えむ
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顔認証 心霊写真 写り方 ググって透けてく若手の心霊
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