わけもなく 起こしてごめん 『意味わからん』 話せたらそう 言うよねmyにゃん
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星占い 信じていても いなくても 朝から願う 今日もいい日で
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フキヨモギタケノコ今年も待っててね祖母の代わりに私が行くから
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起きてすぐ ため息が出て 苦笑い 違うちがう そうじゃないのに
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縦と横 右から左から自由自在 ひらカナ漢字ローマ字絵文字
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目覚めれば 太陽とまごう 春の月 まだ薄暗き 空に浮かべば
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おろしたて 靴心地良く歩き出し 桜並木の道を訪ねる  
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〈オーディブル〉を速聴すれば笑止にてミステリーさへもコメディならむ
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公民館より流れくる春の唱歌うた 聞きつつ歩くのどけし午後に
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月の夜 ピエロの笑いさびしくて 辛苦の顔のおしろい映す
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時と共に、孫もスクスク育ち、あーまた、来月元気あいましょう
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どんどん混んでく、始発電車、停まらないのがまだよろし
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有線のふたりの間イヤホンがくるり捻って君にひかれる
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太陽が好きと笑うあなたが大好き 地球より愛をこめて
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すこしあたし 大人になったの 薄暗い 夜道を怖いと思ったりする
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今からよォ、オレのこころを種として、よろずの悪口言うから聞いとけ
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ほらまるでティンカーベルみたいだね被った服から舞う片栗粉
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腹痛の理由を知らず生きてきた ひとはそういうものなんでしょ、と
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にこやかにぼくから去った人達が、ぼくのなかから去ってくれない
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自らの弱さを呪う人だけが寄り添う人になれるのだろう
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君のいない左を眺め咲いたのは二年歩いてはじめての花
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春のころあの子と歩いたこの道の左の景色が孤独を告げ口
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春土産 割り切れる数大福に 偶数人の視線釘付け  
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幸せにする確証はないけれど全て投げ打つ覚悟があるよ
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いまとおく揺らいで灯る幸せをぼくらが歩く目印にしよう
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自らの不幸に泣いて這いずると立ってる時より花が大きい。
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幼き日 悩みを聞いて くれた母 デイサービスでの 悔しさ告げる
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目標は 何年先も 変わらずに ずっとこのまま 笑っていたい
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恋人の言葉にあやしさ感じても、信じてバカをみるのが粋だ
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ひな壇に鎮座す苺来年は新品種からおばさん扱い
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