ほろほろと 甘く蕩ける 優しさと 現実覗く ドーナツホール/
8
投票所 通常業務 並行し 来客多し 息つく暇なし
28
雪の朝 通勤途中 黒鷺が 川に降り立ち 元気をもらう
29
夕間暮れ明日はなに色不登校の子を詠んだうた読む家にひとり
11
日曜に子はべつべつの家へゆきサイズアウトの長靴すてる
12
ノンアルのビールでつまむお好み焼き妻子迎へるまでの二時間
15
新雪をちひさくあるき長靴を雪合戦のまへに取りゆく
13
休日の積雪などはプレゼント子が起きるまで読む俵万智
14
死にたさは 眠たさの姉妹 真っ黒な 孤独の遺伝子 分け合っている。
6
元気でも慈しまれているような気になれるからおかゆが好きだ
25
初恋の面影映す幼子に 異彩の塔が崩されていく
5
ふるさとを離れた私のインスタに雪は積もらずまっさらなまま
6
パートナーの 無き円舞会 すその舞う フリルも哀し たたずむ影の
25
極寒も春に近づくステップと思えば2月も少しいいかも
13
世間垢放おっておいてもつきはせぬ長い旅路を経てきたものだ
9
何もかも失うための旅続け見てよあらかた成就されたこの身を
9
想像す雪のない地はどんなにか白一色にただただ絶望
9
ひとりじめさせてあげてもいいかなと思えるような人はいなくて
8
オジサンが二人並んで喋っても 若者はもう耳をかさない
18
神話的古層心理が動き出し 女帝の差配に賭ける人々
17
数年後、大人になって、返す恩 届くところにいればいいなと
11
男ではどうにもならぬときが来て 女性権威にすがる民草
15
倭の人は女神に救ひ求めたり 卑弥呼、天照大神、神功皇后・・・
15
我が意決め 寒風の中投票へ 子らの未来託し筆圧強める
12
「痛みって美しいんだ」と歌う声 ふと読み返すあの日の日記/PAIN IS BEAUTY
10
口にしていいのと問うた臆病なわたしにきみはふと独り言
7
君は云う 好きになって ごめんなさい 先に好きに なったのは僕
10
君は云う 好きになって ごめんなさい 卑怯だよね 好きになっちゃう
7
軍拡と改憲の影煙らせて岐路を告げずに印象選挙
25
外出の意気地を挫く春の雪 十五時になり陽は差せど、なお
20