その芸はやめておきなと出目金はしずかに睨む人間ポンプ
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命の消えかけし過去思い起こし感謝に堪えぬ再雇用更新
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前髪にアイロンを通して櫛で梳く 揃ったそれは鎧に似ている
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いまさらに 切手の値上げに気づけども 君の便りは相も変わらず
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居なくてもいい生き物を乗せ船は浮かび続ける朽ちるときまで
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辛い時 なんでもない時 連絡してよ たくさん聞くし 会話、しようよ
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自分に嘘をついたまま踏み出した足と心はいつでも痛む
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眠い朝 今日から早く寝ると誓い 毎朝同じ誓いは続く
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人肌が 恋しい冬と 春のは どうにも君に 近づきたくて
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この恋と落ち葉をさらり散らしたら北風はどこへ向かうのでしょう
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落ちていく こころが堕ちて 闇深く もう戻れないの? ただ抱きしめて
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かすかでも寒さ戻ると分かったら 布団の中で小さく耐える
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手折られた冬の形見の水仙を窓辺へ 春の迷わぬように
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自己愛を削ぎ落とされた肉体は適正よりも10キロ軽い
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帰りは始発、すわれてぐっすり、あーしんだよーに
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幾重にも遠山あおく 如月きさらぎうららにまぶし冠雪の富士
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ピッチャーの網目を通り抜けてきたちびちゃい氷のいるプラコップ
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頭重く ねこが来ないかとうたた寝す そんな日にかぎり ねこも寝こけて
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今日は暖かくていいなぁ こんな日は海を見に行きたいと心から思う
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真っ直ぐに 走り続ける 友の居り 陽の傾きも 気付かぬままに
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もふもふで足が四本あればワンワンそうねネコともいうんだよ
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正解は?誰に聞いたら分かります? そもそも答えがあるのでしょうか
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短歌うたっちゃえその軽やかさ大好きで 心のモヤが晴れてゆくゆく
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神様はきっといるって信じてる たとあとづけだったとしても
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物事に優先順位つけるのは やめたくなったあの日あの時
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2月でも コート要らずで 散歩する 鳥は歌いて 人はウキウキ
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若き人 自由に生きて 恐れずに 遠慮しないで 思う存分
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明日死ぬと わかっていても 終活を しないと決めた 迷惑ですか
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終活を ネットで学ぶ ご時世を 嘆かわしいと 言ってはみたが
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人生の 先輩たちが バタバタと あちらの世界で 旅立つお歳
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