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おてもやんの調べのまちを襲うなゐ 瓦礫の底にうめきの夜明け
28
したたかなミモザが笑う春は遠く 茹だる夏、揺蕩う歌と待つ
3
わが部屋に天の川銀河ができるだろう ペットボトルのフタが星なら
2
あったかい絶望の海に浮かんでる ぷかぷかいうのはこわれていく音
2
大暑来て 日毎に夜明け遅くなり 満を持してぞ菜園に出づ
19
苦き日の記憶捨てたき夜も在れど風に溢して我の糧とす
24
上空にジェット機が五機飛ぶ時は緊急で無くほっと息つく
20
鮮烈な黄色の花の百日草ビビット胸の奥も煌めく
14
吊り革に 手を伸ばしてる 少年が 夢もつかめる ようにと祈る
8
透明な屋根で陽の降るベランダに変える明日も花と勤しむ
15
純白の花が満ち葉も緑冴ゆ健康的な夏スミレ抱く
14
揚げたての蟹のクリームコロッケを運びつ君の分も微笑み
13
都心部にビルが集えど道の端へ花壇を作る人の手思う
22
経験者何も迷わず『備蓄しろ』水、靴、
灯
(
あかり
)
、米、カップ麺
7
手も足も出ない夜更けを持て余す 今できること『自身を守る』
8
この星も生きているなと身に染みる 大地は時に動きだすのだ
16
黄の花のジニアを買えど赤蕾在りて我が家の窓へ微笑む「百日草」
16
天災は自身の無力を思い知る お願いこの子は無事でいさせて
6
立っているはずの大地が踊りだす 忘れた頃にホントに来ないで
6
芽が出ない種は帰依する土で生く我も花への力となりぬ
15
雨音に遠く雷鳴轟きて熱は過ぎ去り無聊慰む
8
言の葉に僕と必ず言う君は中性的で我はブレたり
15
剃刀の生暖かく肌に触れ大人になるな大人になるな
11
一瞬で枯れ落ちる花 君も今見てるといいなと 違う手を取る
4
とりあえず これ以上もう 何事も 起こらないこと 願うばかりで
8
梅の香に こがるる舟は ゆきゆきて じの余るるほど しづ心なし
3
サンダルを買いに行ったはずなのに風呂屋に行って揉みほぐされた
6
旅行後に涙こぼれるふかしぎとスーツケースの傷にステッカー
3
学生のトランペットからシャボン玉 飛んでいったよ右中間まで
17
人生が五歳で散って幸せは
他人
(
ひと
)
の物だと理解していた
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