どうか雨を降らせてほしい春雨に濡れ衣着せて君をとどめむ
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肌寒き花ちらしの雨にも頼もしきオイルヒーターの青白き炎
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菜園の 背中丸めて草を取る 老いたるきみ亡母ははに似て来をり 
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心臓の生きる証の拍動は 夢を見るのを許さないのだ
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いつもより二倍の睡眠薬を飲む「ほんとはだめなんだ」じゃないんだよ
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家族みな、健康に生きる事すら許されぬなら 希望とは何
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娯楽すら不快蔓延はびこり嫌になり すがれるものはなくなっていた
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平成に生まれたぼくが昭和へと馳せた思いの中に空洞
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連休はどこにも行かない『行けない』か︙。生活保護してもらう身の上
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西暦を元号にして母が生む平行世界「昭和100年」
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ピカピカと 光り輝く ランドセル 未来輝く 背負う子に似て
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湖を 借宿かりやどにしていた 冬鳥よ いってらっしゃい また会う日まで
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換気扇 吸いあげていく よもぎの香 春の気配に 胸膨らます
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メジロ鳴くふるさとの冬うぐいすは春法華経と鳴くカラス年中
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贈られた愛の重さがそのまんま祝福みたいに僕を救って
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よし決めた これで最後の 甘やかし あしたからもう ちゃんとするかな
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検診でイエローカードと言われたがどちらかといえば黄緑らしい
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目を細め 首を伸ばしてうたたねを 布団なくともいいのね猫ちゃん
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ノンアルにノンカフェインにノンシュガー 数値下がらぬ のんびりいくか
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気に入りの珈琲豆は値上がりで似た味わいのブレンド探す
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らばなり またへりせむ つぐ しばたれよ くもうゑにて
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来年の今も愛犬はいるのか どうかいてくれ 切なる祈り
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わかれども 心響こころとよます きみ ただひたぶる おも
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愛犬が重い病気と発覚し 早い別れは嫌だと祈る
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ニャンコもね てれび📺をたのしむ こともある みたことのない どうぶつみられる
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ハイチュウは国際的になっちゃった ミルクキャラメルは昭和感強め>昭和の日
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晴れの日も嵐の夜も地獄でもきみに寄り添う係数として
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かげくも やみ たきあめ 大海おほみあふれど なだまされぬ
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映画館 都会ばかりに密集す 高速乗らねば手が届かん
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ぜんぶこわしてあげるからもういちどであうまえからやりなおせるね
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