トンツトトン 雪の精がノックする 屋根から垂れるしずく光らせ
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まうしろの きみのかおりに きがついて めかくしされても 本をよむおれ
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一人勝ちサナエパワーの恐ろしさ 驕らず笑顔絶やさず前へ
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あなたには 止まない雨も 降るけれど 私の傘の 中だけは晴れ
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仇討ちゲスに萎えちゃうB級感 悪にも気高き野望を求め
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解け残る雪 冴ゆる朝 ベランダで かじかみぬ手をりつ 物干し
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冴ゆる朝 隣家の屋根の雨樋あまどいに 連なりぬ氷柱つらら 雪の名残
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サンダルをつっかけ歩くおっちゃんの背を見て走る天神の街
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残りたる 野菜加えて グツグツと 具沢山の 麻婆豆腐
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大好物並べて挑むは勇ましきパクチーだけが嫌いな獣
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白き野を染めた我らの足跡が青空の下そっと隠れり
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電車降り 途端に冷気肌を差す ホットティーひとくち 気合い入れ外へ
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一も二も 明日は大事な 診察日 インフルエンザ 発病するな
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久々に インフルエンザ かけられて 感染したか 体の異常
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新雪を踏みしめたくて 電車に乗る 北の地憂い 気がとがめつつ
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自転車のテールライトは瞬いて君との距離を掴めずにいる
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「なんとかの小足」なるらし我なればひとつ靴にて君と歩まん
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円安で 物価はどこまで上がるやら ビールあきらめ チューハイにする
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溶け残る融雪剤を踏みしめてここから春を歩き出そうよ
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若者よ 戦争に行け 老人は高みの見物 そうなのか? さあ?
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「抱き」枕夢の回廊たゆたえば「おんぶ」枕にひと休みして
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道凍り 実家の母は ゴミ捨てに 行けず諦め 杖が危ない
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ていいち定位置で ねこたちまったり うとうとと きょうもさむいね ゆっくりしよう
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霧深き 富士に女神の 立ち降りて 風を起こして 日本晴れるか
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願うのは議論のすえの採決をたとえ単独2/3も
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奥さんと 冷戦中の 日曜に 空から雪の 仲介者
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庭の雪に巨大な氷柱つららを突き刺して「勇者の剣!」と異世界ごっこ
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先人の通った道は通らない 白き通りに足跡遺し
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文句あるなら選挙行けベランダの垂れた氷柱は親指のよう
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大変だそう言いつつも一票を守ろうとする雪国のひと
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