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勝ち負けか ⚪か×と 迫られて 冷めゆく水に 湧きたがる其れ
11
光り無き夜に芽が立ち朝の陽の花の開けりシャコバサボテン
19
あなただけ なんでこんなに 苦しいの? 僕が全てを 引き受けられたら
4
駅のホームでかぶりつくティンカーベルが舞ったカルダモンロール
6
もし俺が煙草を吸える身体なら 今日で三箱ぐらい空けてる
9
潮風に 吹かれて望む 雀島 泳いで渡る 廿八間
7
からまった イヤホンほどく 指さきの あの声までの ルーティンワーク
16
ほととぎすの黄花の咲きしと妻の誘ひ。蚊遣りを持たずきて後悔しきり
7
これは月これは太陽 衣替えはタンスの中の立派な宇宙
7
湖を珊瑚草の紅縁取りてワッカの砂州に水鳥遊ぶ
27
老いる度 憂いが増えて 愚痴増えて 元気が減って 喜びも減る
8
草紅葉広がる原にぽつぽつと道案内のアキノキリンソウ
28
子供らに 名前を呼ばれ なんとなく 嬉しいような 楽しいような
6
夏過ぎて 耳鳴りひどく なりにけり ニット帽して 温めてみよ
4
あれこれと 批評するのは 自由だが そういう人に なる気はしない
5
神の名を探し求めた先で見た 辞書の最奥 私の名前
6
古きよき昭和を偲ぶ純喫茶 一人詠むのは冷遇の歌
12
憧れの看護師さんが好きすぎて 恋のインフルエンザ急性感染
7
連続の
放屁奏
(
ほうひかな
)
でし秋の夜 特定小型一人原動機付自転車
9
子供らに 宿題しろと 言うときの 大人はまるで 閻魔大王
6
ニンジンの 葉っぱを食らう 青虫も 生きるためだが 駆除もやむなし
8
神様の 子供が全部 神様に なるわけでなし なれるわけなし
6
人間の 一部を愛し 憎んでも それは幻 偽りのもの
5
水やりを しないで済むと 喜べど 日照時間 少なすぎだろ
5
いくたびの池塘秋草めぐりせば 深月に映る君が面影
14
ヤル気なし 元気なしでも 仕方なし 待ってはくれぬ 胸の鼓動は
5
夕暮れにやっと顔出す秋の陽が街を心をひととき染めて
31
夜半までの雨の雫を払うごと露草すくと背伸びする朝
29
哀しいのかくやしいのかこわいのか はてなくつづく青すぎる空
10
日
(
・
)
の
主
(
・
)
神
月
(
・
)
の
主
(
・
)
神と 多能神
晴
(
・
)
れの舞台に
卯
(
うさぎ
)
はいない /晴
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