頬撫でる ほんの僅かな 涼風に 贈り物かな ありがたくなり
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便り無きは無事な証拠と思いつつ あれこれ気になる遠方家族
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祭り明け 待ち合い室の片隅で みそひと練りて 汗引くを待つ
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夏祭り終わればかろき虚しさよ あといくたびと問ふやうな雲
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空高く 入道雲の 育つ時 風のコリドーを 駆け抜ける夏
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あの夏のプールの時間の僕のような体育座りの三角定規
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野辺送り。 盛夏のひるの鳩の声。 おさなご呼ばわるアンパンマンを
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子のくせに一丁前に這いずって慈悲なくチビのGを殲滅
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ジェイソンか早朝4時に突如鳴るインターフォンの恐怖にすくむ
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1Kと世界は別のものじゃない蟻の歩行に愛を見るなら
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打ち上げの花火となりて狂い咲き瞬に消ゆ曼珠沙華かな
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久々に 親族ともども 酒場行く 足取り軽く 財布も軽く
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エアコンを消して涼しく良く寝れど君の夢見て寂し気な朝
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店先の花の名を聞きアリウムと知る理髪屋で髪を整え
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張り紙に叩かないでの文字ありて コンプラ意識がスイカを撫でる
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雨雲のレーダーが在り花たちの被害を消せる五分後の我れ
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萎れ苗水をあげれば緑冴ゆスミレと分かり安堵の夏夜
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陽を返す燻しの銀へ寄り見らば青い桔梗で星と見む野辺
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棚並べ花植え乗せてベランダに命の水の道を作りぬ
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おぼろ月雲が流れて道照らす月へ清かな恋路求むる
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雨も去り涼しき夜に手を繋ぎ君と歩幅を合わせて送る
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母孝行出来てる君へ差し出した肩もみ券に無期限と書く
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デラウェアの小さな粒に詰まってる 実家で過ごした夏の記憶
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雨降る日ミスドのドーナツふたつ買う たとえばそれを愛と呼ぼうよ
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本日は リモートワーク ボトムスは 高校時代の 短パンジャージ
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きみのため おれがつくった でたらめなうな るらるらー るらるらーって
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タイピンをとめたその胸飛び込んでワックスかおる君困らせたい
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歌ネタをひらめけども メモを取れぬ 花火の如く 散り消ゆ記憶
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負けられぬ、安青錦の眼は語りたり 故郷で続く戦思えば
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血族や友人達は戦場に 安青錦の眼はどこか哀しげ
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