この思い忘れるために初めるの 抱きしめてくれない?最後の思い出
6
冷え込めば冷え込むほどによく研いだ大鎌のごと光る三日月
31
雪舞いし 夜半の名残りを 仕舞わしめ  春に華持て 君とまみえむ
15
揺れる月 雪を踏み分け 灯し火の  夜半の太鼓は 山鹿流なり
17
雪見酒 兄の羽織と 酌み交し  赤穂の塩の 涙酒かな
20
さかずきに浮かぶ三日月眺めては懸けた想ひをグイと飲み干し
25
独りでも 生きよと諭す 声に似て そよ吹く風に 母の恋しき
28
つらひとき 歌に本音を詠み 伏せり 涙を誰にも見せぬやうに
30
夕日せきじつを 見ながらふいに 問うてみる わたしのみらい 霧立ち込める
7
気圧かな?全部こいつのせいにするカード落とした頭の痛さも
6
沸騰を知らせるメロディー「愛の讃歌」古いくりやにピアフの調べ
32
蒼穹そうきゅうを 見つめ続ける あのそらは 私を吸い込んでくれそうだから
7
下手っぴに 余裕をあげる クルマ社会
2
誰しもが 通る道だと 言う大人 でも子どもたちは まだ通ってへん
6
脚くづし 裾の崩れに 匂ひ立ち  座るくびれが 我が目試さん
10
人生の 節目に親が できること 情けないほど たかが知れてる
8
赤や黄の 落ち葉を踏みて 冬になる そんな空気も 嫌いじゃなくて
29
じぶんのこえ 無視して底に 流し込む 聞いてないふり いつもの日常
6
夢のよな 上げ膳据え膳 夢のあと めっちゃ美味し ハンバーグつくろか
5
夕暮は 心地良き風 眩しけれ  宵に嵐の 吹かぬものかは
17
一年の最後の月が近づいて心弾んだ昔懐かし
18
受験まで 残りの日数 数えるも 時は戻らぬ 後悔なしに
11
雨あがり 朱の混ざる灰 雲の端は  淡い緋走り 風はかがやき
18
高笑い イヤホンケースの長男坊 暗くて狭くて怖かったけど
4
ねむそうに ゆれてるねこを なでながら シリアルバーなど かじる夕暮れ
22
少しだけ時間が経って手をふいにどけたらそれが最後になった
6
過ぎ去れば  街も文化も  ほつれ寂び  それもいいねと  秋の夕暮れ
17
何年も 憧れていた 眼内コンタクトアイシーエル 形状合わず 数分で散る
10
晩秋の雨音きこゆ部屋にいて暖房付けてアイス舐めてる
14
ただ生きた女を見なしたファムファタル 美しいわらの社会は回る
6