風吹いて盛りに散りゆく桜花 惜しくもあるがあざとくもある
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旅よりのめおとの椿一つ枯れ無垢の白に哀しみの咲く \ 伊豆大島
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亀三匹小さき中洲に重なりて指差す幼児の声や弾みぬ
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コロコロと 変わる天気に惑わされ ヒート脱いだりダウンを着たり 
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晴れ間みて自転車とばし買い出しへ! 珈琲豆の名くりかえしつつ
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君が来てくれたら良いのにと思って 部屋を片付けた 寝る
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花も見ず 君は行くなり春浅し 風にゆらるる蕾ひとつが
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四月初旬 やさしい嘘がとびかうなか 気づいているか 桜の白さに
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あなたには許されていた。春の日のてもち無沙汰に握るゆびさき
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遠くまできたね。ずいぶん−−そうか、もう、帰りのきっぷはいらないんだね
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テーブルの下からニョキり白い手がガバッと開く伸びをしている
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切る話し?「百人いたらクビ一人」百人一首の認知度いかに
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三日前 ガムを盗んだ少年がボールを見逃し一塁にいる
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どうせ神など私を見ても 踊る阿呆と笑ぅてる/自分の中にある狂気(都々逸)
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ひっそりと胸の奥底沈んでる 叶わぬ願い「甘えてみたい」/自分の中にある狂気
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目の前の傍若無人を見る度に 言ってはいけない「〇ねばいいのに」/自分の中にある狂気
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ふと気づくこれでこれまでとは違う自分になるのだこの子を産むと/自分の中にある狂気
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懸命に日々の暮らしを支えてた そんな私を何が支えて/自分の中にある狂気
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まだ迷う タイヤ交換 衣替え あともう少し 暖かければ
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新しく道を辿ってみたいよな 年甲斐もなくそんなことなく
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走りゆく 数字の流れに 身を任せ ラッキートリガーで 死なずに済んだ 
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傲慢を認む私に降る雪は四月を真冬に引き戻すはず
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師の遺す「歌削るとう苦悩」とは今に知る傲慢なりし四月
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青空と満開桜見てなくてまだ春は来ずそんな気もする
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高校の制服着れば背筋伸び幼年時代がふと遠のいた
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「普通だね」嘲笑混じりに言うきみは、挫折を知らずに生きてきたのね
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社会には 権力の元 秩序あり 力の前に 膝を屈めん
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しあわせでいてほしいいてほしくない どちらもウソでどちらもほんと
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風に舞う 花びらの如 この命 散りて使命を 全うすべし
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桜散る 見事命を 尊びて 潔の良さに 拍手喝采
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