Utakata
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去るというなら追う程は好きじゃない ここでさよならいたしましょうか
3
退勤路 夕日を横目に 涙する 秋刀魚が焼ける 七輪の煙
7
ほんとうに好きで煙草を吸っている 誓って惰性などではなくて
3
さようなら。今度あなたに会う時は、だるんだるんの部屋着でいいや
9
この三日、来たのは詐欺の電話だけ せめて合成音でなければ /人と話した気にもなれたか
16
「なんとなく」五文字で片付けたくなるほど 絡まる想いよ伝わってくれ
8
朔日の一日きりの雨の日に夏恋いしやと戯言を言う
10
赤い糸 細くなったねと 君がいう 交差点に 淡い蜃気楼
7
薫風が 鼻を掠めて 拭い去る 波の
飛沫
(
しぶき
)
と 無垢なアザレア
7
鱗雲 茜の君に 誘われて 剥がれたヒレに 凛として立つ
7
聞き間違い ヒヤリハットを 書かされる 言い間違いと 指摘をせずに
14
突然に 想い溢れて 号泣した 我を抱きしめる
夫
(
キミ
)
は父のやう
23
席につきバスの発車を待つ間スマホで読んだパレスチナの記事
10
扇風機・エアコンフィルター掃除する 今夏の頑張り労りながら
29
ポケットに 忘れろ草を 詰め込んで あなたの胸に 飛び込んだ夜
10
夕暮れの風が教えてくれました 金木犀が咲き始めたよ
38
朝焼けがみるみるうちに光満ち見つめる我も満ち足りている。
11
涸れ果てた向日葵たちの亡骸を弔うように
嫋
(
そよ
)
ぐ秋風
23
灰色の 空から落ちた黄色い実 ぎんなん丸い もうすぐ満月
16
エバミール切れて眠れない夜に朧の月を薄く見ている
7
神無月
朔日
(
つひたち
)
を 迎へる筈の秋虫の唄 雨天で中止
25
慌し 朝の支度を 整えて 送りて気付く 都民の日とは
18
澱とけて母の声なき声きこゆ ひとり詠みつつおもひぐるぐる / 壁打ちの続きです
15
壁に打つ玉のごとくに歌を詠む 澱とけるまで返し続けん / Utakata有難い!
14
死者の声また蘇る午後1時針を落とすよロックのレコード
10
いつかこの秋を忘れる 喪失と身軽さだけでここにいたことを
10
おつかいの 駄賃で買った 果汁グミ 半分残して 大股で帰る
8
夕焼けがこんなにひどい色なのに部屋はふかく藍色に沈む
8
何がため政治家になりしそこの君 理念 信念 有や無しや
6
政治家の言葉はもはや力無し 選挙前の噓三昧
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