マジっすか!優に三十五度を超え日本いつから印度になった?/『日本印度化計画』聴いて
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あれれのれ?どうなったのかルビの位置いち変なところに出ているじゃんか/私だけ? 
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冷え冷えのデザートのみを求めたくそれでもええんかスシローさん?/あかんのんか?
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ド庶民の夏のオアシスガリガリ君まさか値上げ赤城乳業?/それだけはヤメテ!
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涼しさを 提供してくれる ものたちに 感謝の言葉 かけている夏
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柔道の大兵たいひょうの母見て驚きぬ あんたそんな小さい体でようあんなでかいの産んだ
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俺より寿命が短い動物は飼えぬ 亀なら大丈夫 耐用年数万年
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カリガリは短命で 亡父が今の俺の齢の頃 消えた(「カリガリ博士」から採った名)
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朝早く蝉の抜け殻よく見れば羽化の瞬間白の羽衣
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実家の黒猫にカリガリと名付く 遠い昔 哀しくなるほど遠い
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地殻変動が太古の森を草原に変へそれにともなひ動物も進化す
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会議中 「かいぎ」を変換 「懐疑」でる AI判定 絶滅危惧職と
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指切りをし過ぎ短し吾の小指 孫とサイズの合うげんまん
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日本海 潮騒ロード凪静か 入り江に朽ちた漁船の侘し
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きみの云うとおい約束あたためて 心のうちで密かにひかる
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雨宿る二月堂にて 縁側に濡れた足跡 僕の扁平
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眠剤が効かぬ夜とて たまに有り 頓服飲むか 酒でも飲むか
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猛暑続く アイスクリームに手が伸びる 昼間っからは飲めないもんね
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この夏を気力だけで乗り切るか 涼風吹く頃倒れそう
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アラ還になってはみたが この落ち着きの無さ 遺影の父母は如何に見る
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この度の オリンピックを観るにつけ 自国の勝利 願う我あり
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いつの日かやわい気持ちで詠んでいた自分のうたに救われること
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わたしにはこの世の何も向いてない 窓辺で風に吹かれていたい
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アルバイト 簡単に休むな! 今夜も減算覚悟の夜勤なり
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ねじくれた幹を持つ木もその昔苦しくて身を捩ったのだな
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かき氷みたく不安が脳髄を染め上げていくAM 1:00
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うずくまることしかできない命なら はなからダンゴムシがよかった
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自分では生きてていいと思えない ひとの人生ばかり認めて
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蜘蛛の糸よりもはるかに頼りないわたしの道を必死でつむぐ
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明日あすの朝起きたら化石になってたい 淡い期待をシーツに挟む
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