肌寒し秋風残し 雨雲は去り 寝静まる夜 瞬く星
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体に合わない魂抱えて走る高速 遠くにかすむ名前があったビルは
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夏ズボンにブレザー羽織って秋出張 行き交ふ人は、あれっ半袖じゃんまだ
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無精卵涙流して産んでいるうちのカメってメスだったんだ
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待ちわびし大地にようやく雨が降る罪滅ぼしにか日がな一日
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冷蔵庫 断捨離すれば すっからかん できたスペース 醤油と油
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早朝の渋谷は鳩もキャスト 冬の気配がして急ぐ足が
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妹と長電話した夜長には 心の刺の少しやはらぐ
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荒れ心甘いクリームすり込んでいつか笑って食べられたら、ね
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下着でベランダ出てみれば 僕たちどこにでもあるスノードーム
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捨てられた買物袋は猫に見えSh*tと呟き幸せを乞う
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無花果の ぷっくり膨れし粒先に 蜜を求めし忙しなき蟻 
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霧雨の空に架かれる虹の弧を回せば弾む大縄とびに
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弘南鉄道大鰐線の通るたび背丈を超ゆる芒ざわつく
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月光も星の光も美しいだけ 読書には弱すぎる灯よ
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晴れの日は眠る 曇りの日も眠る 雨でも眠る 夜半に覚める
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無私は無思慮 ただ風に揺れる葦 枯れるに任せ土に帰す葦
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確かめに浴室へ行き「おぅ」となる次の洗濯ここで干される
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一夜明けニトリへ息子と行ったこと夢かまことか母に訊ねる
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仰向けで胸にスマホの動画聴く擬似の幸せノド鳴らす猫
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床に伏し頭を抱える猫の真似 頭痛がちょっぴり軽くなる夜
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むなしさの底を知ろうとすることの そのむなしさはいやというほど
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休みの日 雨降るかもと 予報見て 予定かえたが 降らへんのかい
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静寂を 壊す群集 蝉時雨 急いてはきけぬ 声と言の葉
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「たま」ライブ行けばずーっと最後までキツネのお面つけてた客が/昔の思い出
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紅に 染まる蒼天 彼誰の 手を振る君の 顔が見えない
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米のはら うごめく虫を 踏みつける 我がすそころも くれないにもゆ / あら不思議 同じ景色を くらぶれば 詠み手の違い みやび無くなる
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ある人に「母の注文多い」と言えばそんな時には「閉店ガラガラ」と/介護
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秋雨に夏よさらばと思うたがどうやら明日は半袖日和で
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静けさで 染めた暗夜に一筋の 明かり往きつつドップラー
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