100円で2枚の薄ーいまな板を それは丁重に使っています(8年くらいかな)
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なかのよい ねこたちふたりで ねむります おいかけっこで うんどうもする
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弱者には負担の大き補修かな避難所ひとつで大分違うに / 排水菅更新工事 影響徐々に
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マスク美女サングラス美女で選ぶなら夜も使えるマスクが好きだ(潤間ぼへ様オマージュ)
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サイコロを振る神だっていてもいい光の速さを知ってはいない
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吐き捨てたガムの匂いで暖を取り知らず知らずのうちに消灯
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春嵐湿ったトンネル心地よく金平糖の形の幸せ
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昼下がり真夏の光に刺されてもガラスのリンゴは熟しはしない
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ふたりでに透明人間なれたなら愛の輪郭蔓延る箱庭
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語彙力はいらない心が震えてるそういう体験ちょっと減ったな
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物件を探すツバメが窓の外 目が合う前世の友だったかい?
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泡になり消えたいと願う悲しみはバブルバスにて供養するなり
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会いたいと言葉にしても叶わない惨めさを抱き身を投げんとす
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目を塞ぎ耳も塞いで走り出す私はどこへ山のあちらへ
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何一つできなかったな無力さを噛み締めながら思い出を捨て
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君のこと思っていても昼食に何食べたかは知らないでいる
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返事がない これで終わりと知りながら希望を探し部屋の掃除す
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文月やキミが今どんな髪型しているのかも分からずにいる
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窓開ける とたんに風の子飛び込んで 花瓶のコスモス優しく触れた
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(記念日が増えすぎ把握できなくて…(面倒だなと思ってゴメン))/題『記念日(テーマ詠)』
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刻むことストレス解消らしいからキャベツがこんな山盛りになる/題『サラダ(テーマ詠)』
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センチとかメートルとかで測れない心の距離の単位が欲しい/題『距離(テーマ詠)』
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背伸びして買った真っ赤な口紅を使う気がする今年の夏は/題『赤』
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麦の穂を 自由自在に 遊ばせて 光をうつす 風のマエストロ
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私にもう嫌だ僭越死にそうながらなんだお任せを辛いんだどうぞそのよろしく一言がお願いします言えないままで
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雲間より遥かな青に誘われてほぐるる夕べを雷鳴の裂く
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好きなのか わからないまま 夢にまで 君が出てきて なほわからない
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薬飲み、生きていますと連絡し 今日が始まり昨日が終わる
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あごひげからくちひげほほひげ白髪しらがまで酷暑に向けてバリカン巡る
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結界に皆が一礼鳥居下 そこに猫寝る旅のひとこま
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