目を閉じて七年前を思い出す 夜明けの雪と君の産声
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壁に耳あり障子に目あり 背後にスマホあり はい炎上
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同世代 多くは親と ならねども 我が身未だに 子甥姪なし
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ごおごおと強燃焼のファンヒーター吠えても無駄だ心胆が寒
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しょうすうで はたらきはじめ うごくのは スタートアップと 受精卵 
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ハモニカの右から三番目の部屋は君のものだよ僕は角部屋
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強くても賢くても死ぬ時は死ぬ。死ななかったのはほとんど運だ。
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たえきれずきみから溢れるひとしずく海と呼ぶには昏き透明
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星型のアポロにときめかなくなったら死んだも同然だろうよ
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みたいのはちょっと奇跡な物語遥か山より風花届く
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結構です 拒否したところで朝は来る 夜が来て その繰り返し
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「出会いがない」慣れたように君は笑う 目の前の僕は出会いになれない
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「逃げてもいい」逃げた後の保証までしてもらっていい?
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紅梅をめでし翌週雪降りて散りし白梅みるがごとし
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初春の近き社の境内に高嶺の花の袖に梅咲く
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梅の園白く匂える昼下がりはしゃぐおとめら春になるらむ
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父に渡す新聞 歌壇と俳壇抜き取っていることは内緒!
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嗚呼死にたい でも完結までまだ死ねない 言い続けて十年経った
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厳寒を 通り抜け食す 麻婆麺 心温め 明日に向かう
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眠れなくて聞こえるものは秒針よりも早い鼓動ひとつ
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これからは個性を大事にしていきます じゃあそれを作るところから始めようか
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将来の夢はもう思い出せないな 適職診断で検索検索
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大脳の解剖実習 僕は今日百年の記憶を薄切りにする
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ヨーロピアン・シュガーコーンをカゴに入れ一人暮らしは冷たい自由
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傷ついたとこから腐っていくのならわたしは水であろうと思う
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仕事するためにチームがあるんじゃねえ。チームのために仕事があるんだ
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背丈まで雪に埋もれて鈴付けた黒猫道を譲る気はない
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キューバ危機並みの奇跡を我々はいま期待しなければならず
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トムとジェリーみたいにずっと追い追われしたりたまには殺し合おうね
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小一時間にてこの雪を始末して見た目来る人やりました感
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