また一つ 命をもらい 起きました 朝が来る度 これ丸儲け
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唐辛子を「ペッパー」と呼びしコロンブス。胡椒を知らずか知りしうへでか
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大食いの 番組どこに意味がある 国内外の飢餓 放映しつつ
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ひぐらしは 早起きをして 鳴いている ほんのひととき 秋を感じる
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打ち水の小庭に涼むわが腕に精霊バッタ跳び乗り憩う
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大相撲ひいきの力士の登場にテレビの前から動かないきみ
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夕食ゆうげ時に鬼平見ながら飲む酒は疲れを癒す特効薬かな
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夕方の相撲中継始まると夕食ゆうげの支度そっちのけのきみ
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かまきりの小さいうちは臆病で大人になるとくそ生意気に
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麗しさを内に秘めたる蕙蘭けいらんの摘む人なくてやがて萎れゆく
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時間溶け空白だけが横たわるやりたいことが出来ない悔み
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喝采を浴びながら死ぬ ヒーローか悪だったかがその時わかる
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五年後に生きてる自信ありません何も見えない暗闇未来
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健康で 幸せな時に死にたいと 絞福論を 転がすばかり。
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真夜中の 歩道橋から見下ろして 黄泉比良坂は こんな景色かと
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我ばかり 懺悔している よな気夜泣きして ズッコケ気味の 東にオリオン
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家族からセルフネグレクト隠したいまともじゃない部屋まともじゃない我
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頭良いから 良いことも辛いことも程よく忘れる 最悪
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自らを消そうと思うもの達よ私を見ろよ足の後遺症
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貴方には未練も何もないのです事務手続きを終えたら切ります
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いたいくらい 会いたい貴方っていうじゃない? 停滞してる既読のLINE
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泣き疲れ 泥のようには眠れない 「泥みなずみ」を説いてる あなたがすきだよ
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俺が泣く→俺に見せずに君が泣く→君に見せないように俺が泣く
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生きたい気持ちは嘘じゃない だって死にたくないただいなくなりたい 
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わたしがわたしを神と見紛う時ブロッコリーを捥いでいる時
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一日で今の一月分くらい 笑っていたな 君がいた頃
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愛なんて語らなくてもかまわない ふざけて笑う それだけでいい
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喪主という名だけは立派な我の背は 頼りなさげに見えただろうな
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酒酒と華やぐ心に道標 最後の酒へと帰路を託す
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「お姉ちゃんドレス♪」とはしゃぐ幼子は 黒い喪服で跳び跳ねており
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