初夏に舞うポプラの綿毛が「雪みたい」キャリー引きつつ貴女あなたがはしゃぐ
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夜遅く着いた札幌ジンギスカン ハズれだったと笑いあったね
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出発の飛行機内で自撮りしておどける君が意外で、好きだ
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あいみょんのマリーゴールド聴きながら空の青さを吸いこんでいた
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最後かもしれない君との二人旅 色 音 匂い すべて刻まれ
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いつまでも子離れできない私です 一度の人生それでもいいよね
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桃もらい 季節の果実 実感す 明日のお楽しみ よーく冷やして
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上向きの矢印真上にあるときは上じゃなくってまっすぐ進め
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管理簿を受けとるときに指がふれ何もはじまらない金曜日
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藪露の景色も霞む草いきれ見上げる先の雲背負う虹
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愛に似た何かが二人引き寄せた 本当の愛に理由はないの
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君たちと遊んだ日々を生成し屋根裏部屋に玩具を片す
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彼は今誰を想っているのかな 知っているのは白い月だけ
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感受性くらいと聞いて笑ってた中学の俺よ守って笑えよ
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童子らにくまもあまさず食はれけり夏まさかりの氷金時
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せいけ一分一秒狂ったら あの夏彼とは出逢えなかった
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何もかも全て消えろと吐き捨てて青い袋にゴミをまとめる
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安心を与えてくれる人が好き与えてもらう前提なのかよ
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不安症コントロールが難しい 我の心が大きく波立つ
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少しずつ、いや少し派手に歪んでく俺の心がまた荒んでく
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暗く染まる部屋で眺める 網戸に浮かぶ鮮明な蒼 夏の夕に写る特異性
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きみといる 波がまぶしい わたしだけ 見ているんだと 心にしまう
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もとどおり 四季が移ろう 一年は 五十二分 の一でしかない
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真夏日の講義室には無気力科若者属の吹き溜まりにて
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手首見て死にぞこないと言うなかれやつは元々死ぬ気などなく
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秘密基地ごっこをしてたあの頃のままで大人になったぼくらは
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機上より 光りがはしる 石狩 生きて息する 私の舞台
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ハーブティー総動員で乗り切ろう ペットボトルの 麦茶が尽きた
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めだかのと きと帰りで 一曲に 奏でる音は 三鷹みたか
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未来からきたのでなにもわからないごめんねという顔をしている
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