あんまんがおいしく感じて秋だなと二個めを食べてる途中で気付いた
19
とめどない愛を恐れたなりそこない あの夕焼けが焦がした心
11
すこしづつ身体からだのふるくなってゆくことぞ悲しき 人間のさが
10
懐かしい九月の雨をぬぐうのは木綿のハンカチーフなのかな/刺草キロさん裕美ちゃんです
9
夕散歩 手押し車のご主人に付き添う犬の誇らしげなる
30
たくさんの半袖トップス買ったのに 値札も取られず並ぶ君たち
19
星空に忘れない願いをかける 二人とも変 わるだくみの前
5
駅出れば予報にはないセプテンバーレインレイン 確かに冷てえなイクエの謡や(あれ?ヨシエ)
6
今こそさ夢を叶えてドラえもん タイム風呂敷で 8月1日へ
5
おもてには表わさねども うらみつつ仲の止まじは 悩ましかりき
5
おしなべてたわわに実る個包装 待ってた、もうどこにも行かないで。
4
「みな同じ」つらい時だけそう言うの逃げ道ふさいでおかしいなって
25
烈火吹く地雷の上で四散する肉の花びら芋虫になる/江戸川乱歩『芋虫』オマージュ
9
校庭のチャイムが急かす五時限目弁当箱が枕になるかも
17
友達よ君の活躍眩しくて 嫉妬心とか恥ずかしいよね
23
駈け抜けたこの世の不思議懐かしむ確かなちぎ目前めまえに在りて
12
明け方に 残る月夜の 美しさ 今も昔も 変はらぬものと
29
高らかにミンミンと鳴る声とつ と途絶えればもう付からず /リメイク 「姿
8
「悩みすらなさそう」なんて浅薄せんぱくな わたしは話題が沢山あるの
12
幸せを見つけてほしい あなたには いつも笑顔のレジのお姉さん
12
面白さだけで誰かのかさぶたをシールみたいに剥がすなよ世間
21
「クリスマスケーキノカタログアリマスカ」己の発する言葉に違和感(外はまだ30℃だー)
19
サンダルと名残を惜しむ長月のすゑの涼風すずかぜ 陽射しは暑し
26
「この歳で友達できたの嬉しくて!」 職場の飲み会おばちゃんはじける
22
夏長く遅く来た秋歓迎し引き留めたくて桂花茶を買う
10
大切なものこそ目にはさやかなれこの目この肩このふくらはぎ
13
とことこと足音響く階下よりそうかあの子が歩き始めた
13
待ちわびたひとに会うよな今日の風少し遠くへ歩いてみよう
17
灼熱のコンクリートをひた歩く ひとりぼっちのハイコントラスト
8
涙ぐむ君の夢見た嫌いなの?捨てちゃいけない希望だけはと
7