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常識はウイルス 汚染された脳は凝灰岩のように脆い
2
消えかけたツイートにつく
1
いいね ああ、私まだ存在してる
2
処世術が苦くて飲めない君に賢者のオブラートを授ける
3
好きなのに拒否反応が止まらない ツンデレトマトとかゆいお口
2
スマホ捨て短歌を始めてみようかな
溢れる日常取りこぼさぬよう
8
--・・- ・・-・- ・--・ -・ ・・ -- ・・--・・
(
ヒミツダヨ?
)
1
終わったから 何だか
解
(
わか
)
る あゝあれが 僕の青春 という日々だった
14
打ち上がる花火は祭りを知らすらしいつもと変わらぬ夕餉の頃に
9
ほどほどに 栄養摂れた 今日の日か 身体の栄養 こころのそれも
3
俺は猫
女子
(
おなご
)
は
鼠
(
ねずみ
)
追いかけて その逆もして 負けてみたいな
3
夏の匂い 鼻先漂い ふとよぎる 短くも私の 輝く青春
4
「一緒に」と言えないことの言い訳はいじらしくもいとおしくもある
3
一瞬の未来を描いた過去でさえ凶器になると知って埋めたよ
5
濃い湿度暑さも光も人工の温室という緩いジャングル
3
話せない 君に逢えない触れられぬ この現実を 乗り越えれない
7
メルカリで嫁入り支度の着物売るあの世で母は嘆いてるかな
9
カラオケで こぶし失敗
雄叫び
(
ターザン
)
に ツタでは行けぬ津軽海峡
6
卒アルの白黒写真潜(ひそ)ませたフェイスブックのフォルダーの中
3
その祭り誰と行ったのぼっちって俺に泣くのに揺れる携帯
4
海からの蒸した風を浴びた時そこに浮かぶは通学の道
2
春先のしっとりした雨降る夜は気温が下がりよく眠れそう
3
私がねいつも使うのこのフォント教科書体で打ち込む短歌
4
酒を飲みニコニコこちらに向かう人ほろよい一缶もう酔ったのね
3
カルピスの看板の歴史紐解くと色んな人の意見の取り入れ
2
藍の縁青の水の金魚鉢を覗いてみれば尾びれが揺れる
1
春先にクーラー付けてごろごろと布団に篭り互いを
温
(
ぬく
)
める
1
改めていろいろ勉強してみるがブランク数年追いつけないなぁ
1
幼少期の君の思い出訊いてみれば花にさんをつける可愛さ
2
喫茶店蓄音機から流るるは昔の異国の音楽演奏
3
君の髪 空目と瞬ぎ 沖つ藻の 靡く漆黒 傍に抱き
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