僕はずっとだましだまし生きている 気がつけばもう丑三つ時よ
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眠れない夜に響いて月の歌。瞼に差し込むスマホの光。
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擦り切れた あの日をたぐる白昼夢 記憶も今も 褪せて立ち消え
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じめじめと湿気に首を絞められて いき苦しさのこうさつをする
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姉妹かな 下校途中に 傘を差す 赤さ際立つ トマトを思う
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プランター お客様を おもてなす マリーゴールド 雨に打たれて
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ひとり寝の冷感シーツ触れながら肌の記憶を消す熱帯夜
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買い物に行って左手ダルくって 右手は日傘をさしているから(薬局のまとめ買い出しは重い!プラス、カルディ!)
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あてもなく見知らぬ道を歩いてくまだ見ぬ夏を探しに行くため
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いつか見たような気がする立ち姿 君とあの時 夏のひまわり
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ただ踊れ! 正気に戻れば詰む試合ゲーム ピエロのごとく 狂って死のう!
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梅雨の影追いかけ走り猛暑から捕捉されてる六月の空
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昨日からマチアプすると決めました スワイプスワイプ、スワイプ、死にます
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丸くなった思考と鈍った創作とそれでもきみとの恋をやめない
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帰らないK子の部屋のカーテンは閉じたままにてまた夏が来る
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お揃いの焦げ目がついたハンバーグ今日はちょうだい大きい方を
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お昼時 公園で同期と集う みな「辞めたい」と口々に言い
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緊張の 良い緊張は ワクワクし そうでない時 ソワソワしてる
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ゆっくりと瞳にあふれ出してくる涙を見てる怒れる人の
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綻びを 見ぬふりしてた あの夜の 思い出解け 指に絡まり
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朝餉あさげときギィーギィーギィーと尾長鳥何をか見つけ空腹おなか満たさん
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近頃の 天の神様 サボり気味 雨/晴ボタンの 切替え忘れる
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雨上がり蕾つきたる街路樹の枝葉輝くシャンデリアかな
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ただあなた別れた後もあなたらしくいてくれればと綺麗事
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幼子は何が嬉しくはしゃぐのか分からないけど笑いかけてみる
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何を言うではなく何を言わないか大人になるってそういうことかな
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にんじんを ぶら下げられて よそ見せず 行き着いたのは 夢の骸場むくろば
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蛍飛ぶ尻の光は何事か嗚呼亡き祖父の今わの言葉
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曇り空みたいな気持ち蹴散らして真夏の青で染めたスキニー
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六月に切ったセルリアの新芽のび冬の愉しみの予行演習
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