言葉とはよろづの人の声を借りこころの土に開く花なり
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水鉢の メダカの泳ぐ 水面みなもには 風が通りて 浮草揺れる
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女子社員に「ユル・ブリンナーって誰すか?」と言われ がっかりする午後
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陽に焼けたスキンヘッドの我が顔は ユル・ブリンナーと見間違えるほど
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撃ち抜けないほど 貫けないほど鈍い言葉で誰が殺せるのかなんて
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「別れろ」と頭では分かっているのよ 心は違うの 好きなままなの
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君よりも、奥歯の背丈が ちょっと低い 私の青春、噛み締めて
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めずらしくきみがおごってくれるので 高級タンをたらふく頬張る
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ちま猫ちゃん 抱きしめたいの その一心 日焼け止め 念入りに洗い落とせり(ただいま!)
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おまえを殺した日は、わたしの誕生日
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野菜室 凍えた青虫 喝入れる 北海道から 来たんじゃないか
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夏でもさ湿り気の距離近すぎる 君はサウナじゃないんだからさ
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木の間吹く風も涼しき夕闇に蛍飛びふせせらぎの里
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男とか 女とかいう 区別さえ 今や意味なし 時代の流れ
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子供でも 大人のような 子供あり 子供のような 大人も多い
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将棋盤 身を乗り出して 真上から 見つめる瞳 こいつは強い
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梅雨ももう 終わり近づき 水やりが 大変になる 真夏到来
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棚奥のファーストシューズ思い出すハイヒール履く背中見送り
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生きてれば やりたいことは できずとも できることから やってみんしゃい
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ぶつくさと 不平不満の 言いがかり 犬の遠吠え 気にもかけるな
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怒りなど 時と資源の 無駄となり 忘れてしまえ 怒りの理由
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雨雲の迫りし朝は 出勤日 予報を信じ 雨靴を履く
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生きてれば 辛いことなど 山とある 登山が好きな 者もいるけど
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甘い物 おいしい物を 食べてれば 時には苦い 物も必要
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悲しみは なくなることは ないけれど 忘れることは 少しはできる
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ささやかな ミニの願いも 立ち枯れて トマト引きぬく 般若波羅蜜多
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猛暑日の朝一番のゴルフだがインよりむしろアウトがきつい
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記憶にも水溶性のやつがある 「替えのシャンプーを用意する」とか
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雨の日は 蓮の葉陰で ひと休み おひさま出たら 声を聞かせて
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ニャンドック 朝ごはん抜き 健診で まな板の鯉 模範生なり
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