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もうそろそろ旅行行きたいというより遠くに行って帰りたくない
7
身に沁みるシンセの音で溺れたい 魂ももう
0
(
ゼロ
)
1
(
イチ
)
にしてよ
6
きみがため言わぬと決めた
戀
(
こ
)
ふ言葉、名残りの思慕よ
浜木綿
(
はまゆう
)
と散れ/花言葉 どこか遠くへ
8
バスを降り ふわりと風の 運び来る 深く甘い香
羽衣素馨
(
ハゴロモジャスミン
)
22
頼むから はよ効いてくれ 時間薬 他に癒せる
術
(
すべ
)
がないのよ
7
クィアアンセム流して踊ってみたりして田舎のフロアはせいぜい六畳
6
青空につばくろが舞う 5つ6つ 翼広げて悠々と
10
別離
(
わかれ
)
まで幾許もなしと数えつつ われら屈託もなくまろびて遊ぶ
8
先々週まさかの入手サンふじは今日も美味かな贅沢な時
17
青薔薇の棘をなぞれば指先にひやりと残る実験の跡
7
ツマガリはバタークッキー至高なり 最後の一枚惜しみつつ食む
16
個包装ひとつ残すか迷ったが 焼き菓子は鮮度が命なりけり
15
みつめるねこ おだやかなかおで いるときは
あいじょうひょうげん
(
愛情表現
)
「だいすき」のおめめ
17
願い事 叶うと伝わる 鉢巻石 今日から 僕らは Oreo石と呼ぶよ
6
吐瀉物を何とか形にしたものがこちらになります 読んでくれますか?
5
来し方の波凪ぐほどの
短歌
(
うた
)
なればあざとき破調のラップに
嬉
(
あそ
)
ばん
15
低気圧 眠気と怠さを振りはらい 友とカフェ行く気分は上々
7
おはようさんまず首肩のこわばりをゆらりゆらりとほぐすことから
17
バナナにも背中とお腹があるのだと吾子に教わる春の朝食
59
たとえ今日が春の終わりでもどうしてあなたを見捨てたりできるだろうか
5
春霞 東西に走る航跡に 思い起こす青の
主
(
あるじ
)
を
6
東雲
(
しののめ
)
に 鳴く鳥の声 聞こえしは ふと横見れば まだ眠る君
12
願い事尊くあれば教えても願った事は道ならぬ事
20
桜の葉花にもそそぐ日和雨僕らがいなくなってもきっと
23
日本晴うみかぜ薫るベンチにて 来し方行く末思ふは野暮なり
19
雨だれが 海の景色を 呼んできて 奇跡のように はじまる呼吸
34
あやめ咲き切り花束ね墓参りだれの忌日と言うわけでなく
18
先月で 七十歳に なりました 限度額減り いいこともある
9
高い薬 使って命 つないでる 来年の桜も 見れたらいいな
10
一年生き 九五歳の父を 看送った 母も送りたい 叶わぬ望みか
7
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