てくてくと丁度良きかな四半時ゆるりと景色眺めて始業
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待合の 青い椅子に 腰掛けて 行きも帰りも 15の夏
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梅雨休み 寝付けぬ熱帯夜は 風を浴び 星空を眺むベランダ
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ミニトマトの初生り三個を春先に苗くれし隣家へとどけてすっきり
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来る夏を先取りするよなこの暑さふと目に浮かぶ八月の居間
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足らぬものそれは嬉々感感動だ危機感を持ち今日を始める
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陰影はいよいよ深く一平は収監されし東海岸
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速く投げ遠くへ飛ばす異次元の無邪気な神話ロスでふたたび
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29℃ 部屋へ吹き込むさえずりは 晴れをうたいて朝を楽しむ
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私たち脱皮不全の蛇のよう校章ついた制服を着る
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高名な短歌詠まない俳人を好きになれないオレ小ぢんまり 
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嘆いても嘆かなくても大差ないこんな世界を俺はどうする?
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いまここに立ち止まること許されて息をひとつぶ光陰のあいだ / 遭遇の角
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薔薇園は色とりどりで観無料虫さん一緒に記念撮影
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何があっても 僕だけは君の味方だよ そばにいるから 一歩踏み出して
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一泊で ぷち断捨離をしてきたよ ねこ母エライ やればできる子(笑)
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ちま猫ちゃん おかあちゃんいて うれしそう あんよを しっかとかかえて ねんね
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高原の木道を行く梢には夏の日射しに白雲の浮く
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動画には光跡放つミサイルが 敵機仕留める映像ばかり 
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既にもう眠れぬ夜が来てしまう 梅雨寒の季語何処かに忘れ
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逃げおおせ監視カメラの1ピクセルと化した犯人が近くにいるよ
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手がつかないくらいに加速した夜を放っておいて風呂に入ろう
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熱海から向こうに行けば行くほどに増えてくどっかアーバンなおば
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肥大した自意識が胸を押し上げるその感覚さえ愛して生きよう
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真っ黒のパンツとグレーのスウェットを合わせてる彼は何がしたいの?
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父親の前の前の車でしてたマリブの匂いが今も好きでさ
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入梅ついり前  漸くに降るお湿りに 心も野菜もシトシト潤む 
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余裕こいた面してシャツ選んでたから慌てて履くカスの革靴
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夏が来て冬とは違う病み方で結局同じ結論にしか
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エイトフォーの香り君を思い出す。夏空、廊下、ブラスバンドと、
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