皆が行く コメダは老後に取っておく 若いつもりの60ジジイ
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すぐ終わるなんだかしょぼいGW61年目だというのに
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解放され胡座あぐらを解いた太ももが猫の形に汗ばんでいる
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「僕たちの考えてることちがうよね」 そう言ったのは確かクリシャン
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何かある そんな気がして行ったけど 別になかった その繰り返し
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テディベアはトカレフを隠してほほえむ かわいい以外は全部フィクション
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コンビニに行くならロープとカッターとガムテとマスクとグミ買ってきて
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木の根元一面に咲くたんぽぽと畔に居並ぶ水仙黄色
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友人をふざけて置き去り走り出す少年たちとコロンの香り
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ページ繰る音を葉擦れの音として聴いてる初夏の図書館は森
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光刺す部屋で見上げた白い角 あの日私はそれからそして
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遠く見ゆ山膨らみて雨ごとに緑の絵の具塗り重ねゆく
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白猫しらたまは今日も神社に姿なく 今頃どこのお嬢様かな
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あの年のあの日あのとき目のあひてうれしかりしはきらめく水面
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不意に落ちるを耐えたのに。く殺せ 恋の濫觴らんしょう まだ間に合うはず
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野良猫が獲物逃した目が合った 見ちゃってごめん 呟いてみる
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いつの間に散ってしまってたんだろう 変われる期待とか桜とか
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連休のコメダ珈琲のカップルは全員別れ話をしてる気がする
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なぜだろう二人歩くとき私の尾ひれはほかの男子に絡みつく
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向こう2日 なんにも予定がなかったら 唐揚げのお供はビールでよかった
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青空に 映える羽持つ アゲハ蝶 一生懸命 生きているねと
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現実はcontrolとZのkeyなんで同時に押せないんだろう
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湖を 歩き巡りて 写真撮る そこに映らぬ 愛犬あのこを重ね
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いまはただ来るか来ないかにかかわらず食べたがってたケーキを焼いてる
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小さじ一半の醤油は二入れる 四捨五入しても味は変わらぬ
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間違いを教えてしまいはや五年あの人その後どうされたやら
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山歩き心地良いけど嫌なのは 知らない蟲がたかってくること(虻っ?蜂っ?)
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雨後の朝 さき多肉の葉は伸びて 月下美人の目覚むる皐月
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白二点 ヤマボウシの花 富士の雪 武蔵野の丘独り歩いて
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素粒子が人間にまで成り下がり そのことに意味 あるかないのか
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