鮭を焼く隣りの朝の食卓のかおり吸い込み雲確かめる
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よだかの星 賢治の夢みた 皆んなの星 心ざわめき われ空を見る
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何も告げず葵咲く前に去るあなた 私の夏はずっと来ないまま
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シマウマが格子の向こう通り過ぎ白くなったり黒くなったり
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趣味聞けば台所といひしシスターの ちひさきそびら安くにか在る
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もしいつも できてることが できぬなら なにかのサイン ゲンをかつぐ。\オハヨ~ 火曜は燃えるゴミの日
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始発電車、朝から子供クズってる、眠い、ミニィちゃん買っては、一本❣️☺️
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オレでさえ うつ病 適応障害 PTSDを 克服したから 皆 生きてくれ
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精一杯 なんとか生きて 精一杯 世渡り上手と 無縁の我なり
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かさぶたを 触らぬ日々をつくれたら 自傷じゃないと 医師は言うけど
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早く寝たい夜ほど何故か ねこ暴れ 諦め混じりに 天気予報など
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膝の裏 滲んだ汗は 気化せずに 校舎の陰で 体寄せ合う
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黎明を 掲げたような 双眼が こぼし続ける 光の行方
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快晴の 星月夜には 眠るまで 語り尽くそう 輝く未来子ら
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キャンバスに キミの横顔 描いたら 閉じ込めきれぬ 星が溢れた 
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まっさらな キャンバスの上 塗りこんだ 乳白色の 柔らかなキミ
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ガッシャンと 音立てながら 崩れゆく 豆腐メンタル 自尊心たち
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恋したの あなたを好きな 自分自身 救いようもない ナルシシズムに
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恋心 瓶に詰め込んで 放流す 二度と浮かばぬ 深海へ沈め
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君の字が好きだよ 綺麗じゃないけどさ 直さないでね、ずっと書いてね
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10曲のプレイリストは旅のお供 聞くたびいつも蘇る旅
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真夏日の熱気を残す寝室の窓より来ぬか涼風と君
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浮き上がる飛行機の中心配は お尻のほうを引きずらないか
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友人はわたしが恋と無縁だと決めつけているが 本当はどうか
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精神科の薬の影響で禁酒してた 久々に飲んだがおいしく思えず
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地元では夜の空は明るいが 金沢の空は星がよく見える
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舞台から嫌いなあの子が見えたから超高速でリフ弾いてやった
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性愛を崇める君らに こんにちは 人工子宮と申す者です
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満天の 星が今にも 零れそうで 思わず両手 差し出し受ける
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三度目の別れを告げた恋人が三時間後に裸で寝てる
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