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外遊で 世の荒波を かわしたる まさに王道 政権党ぞ
9
ゆっくりと笑いかければ返されて小さい前歯が噛み切る唐揚げ
4
たけのこときのこで人は争いてポテコとなげわ争はずなり
6
墓参り ちまき供えて 夏が来る 月日の早さ 石に刻まれ
32
やや重き心配性を眠らせるゆくゆく先を
妨
(
さまた
)
げぬよう
28
白い雲皐月の空を埋めつくす筑波嶺隠す白の誘い
6
二回目のライヘンバッハ(深呼吸)ほんとうにこれが最後の事件?
5
大利根に筑波おろしの風舞て海にもまさる波の煌めき
14
初鰹食いながらのあの一言に女房むくれて酒を
注
(
つ
)
がない
10
賢ゆえ 騙されやすい 視聴覚 指一本で 財失えり
11
白杖のひと 耳澄ませ射的撃つ まちの祭りに鯉のぼり舞う
15
五月雨に 雀宿りて 葉桜に 湯の里暮れて 朝陽昇るや
3
賞賛を 求むことなく 積んどこう 苦いエグいも 旨味となりて
9
時季くれば 咲く花散る花
一会
(
いちえ
)
に感謝 また来年と 約束をして
12
全員を さん付け呼びに しましょうと 決まったけれど 俺だけ先生
3
ヒゲの先 五月の風を感じつつ のんびり見回り 路地ののら猫
31
「ぼく」と「オレ」のおにごっこ 定まらない一人称に黒いランドセル
20
奥歯から頭蓋に響く音させて いぶりがっこを噛みしめてゐる
26
新玉のお薦め調理など読みて 連休という日 やさしく消える
14
轟
(
ごお
)
と吹く前線通過の追い風に 五月の葉々は散ることもなく
16
わらしこの ために山抜き 海に投げ 村を守った だいだらぼっち「八郎」
12
渾名
(
あだな
)
あり「貧乏草」とあんまりな 詠んで詫びたし
春紫苑
(
ハルジオン
)
咲け
29
泣きながら 裸足で駆けた 霜の夜に まめ太に見えた モチモチの花「モチモチの木」
10
ヒーローが 負けそうになる 展開は ヒーロー自ら 演出している
6
連休は
休業日
(
やすみ
)
が変わる この店で 昼餉を摂れた 今日の幸運
8
恋文を
百巻
(
ももまき
)
千巻
(
ちまき
)
送れども解けて語らふ言の葉もなし/寄粽恋
10
電灯に群れる羽虫と星空を見上げる夜は蒸し暑いでしょう
6
若き姉と
吾
(
あ
)
燥
(
はしゃ
)
ぎをる傍らに 亡き祖父も映りぬ 古きビデオ
26
磨いても 消えずに残る床の傷 聴こえくる30年 家族の足音
17
あと少し歩けば家に着けるのに自販機のサイダーに釘付け
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