溢れくる 短歌うたを書き留め ようやっと こころのバランス あやうく保つ
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死にました23150185回死にました
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網膜に焼き付いてくる半月は俺に何か恨みでもある?
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夕立にやわらかく濡れた右肩が ある夏の日を特別にする
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見てないで言葉をつがえ遠ざかる闇夜の月を撃ち抜いてゆけ
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うたかたの サイトに集う 詠人に 背中を押され 短歌をまなぶ
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ふるき友 人見知りの我 懐いてて おさななじみの その次くらい
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良心の 呵責とは何 曖昧な 吾に問いかけ 答えが出ない
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いかづち の頻りと響く昏き午後あの日もそう…そんなデジャブ
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カップルがふらりと立ち寄る金沢港 曇りの日でも気分浸りに
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後輩が彦星探しをするという それなら私はいかがでしょうか
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島国に住んでいるので海よりも深いところを知らないで死ぬ
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躁が長く鬱の時間は短いが 沈みゆく瞬間いまは死にたくもなる
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家捨母捨て夜逃げせし いでつる月に故郷みゆるは 天王山
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親友と別れてすぐに来たライン「素敵なひとだね」「せやろ」と返す
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いつもなら食べない最後のシメラーメン「ギルティだね」と笑う君が好き
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好きなもの食べることより好きな人が美味しいと言うほうが嬉しい
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生雲丹なまうににはしゃぐ貴女あなたの横にいて 生きてる意味を実感してる
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札幌の親友と会い三人で食べ、飲み、笑い、切なくなって
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初夏に舞うポプラの綿毛が「雪みたい」キャリー引きつつ貴女あなたがはしゃぐ
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夜遅く着いた札幌ジンギスカン ハズれだったと笑いあったね
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出発の飛行機内で自撮りしておどける君が意外で、好きだ
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あいみょんのマリーゴールド聴きながら空の青さを吸いこんでいた
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最後かもしれない君との二人旅 色 音 匂い すべて刻まれ
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いつまでも子離れできない私です 一度の人生それでもいいよね
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桃もらい 季節の果実 実感す 明日のお楽しみ よーく冷やして
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上向きの矢印真上にあるときは上じゃなくってまっすぐ進め
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管理簿を受けとるときに指がふれ何もはじまらない金曜日
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藪露の景色も霞む草いきれ見上げる先の雲背負う虹
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愛に似た何かが二人引き寄せた 本当の愛に理由はないの
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