お白州で奉行が見せる彫り物に証拠能力あってたまるか
11
老い二人作るおせちも少量でローストビーフは火が入り過ぎ
28
奮発のコーヒーゆるり味わうもわかつ相手もいない正月
15
暗がりの和室の隅でそっと待つひやりと冷えた御節と仏壇
12
「桜山の湯」に浸かりたる初湯かな 効能書きなどじつくりと読み
21
適当に肴作って親に出す父に褒められ母に怒られ/母曰く そんなのばかり覚えて…
15
元日も一年の内一日で普通に起きて普通に眠った
16
もったいないほど降り注ぐ陽光に布団干したり正月二日
29
初詣雲ひとつない昼前に宇佐神宮を歩く元旦
15
新年を喜ぶように咲いている赤いサザンカ笑顔を運ぶ
14
薄雲の夜空の明かり仰ぎ見て今年の明けに平安願う
14
賢さや優しさなどを無下にして行かせた私堪忍してね
16
初恋の歌聴く初春 ゆるやかに時流れゆく、村下孝蔵。
15
冷たさが骨身に沁みる冬風の間を避けて見回りに行き
8
ねこたちも焼きかつおもらい お正月 まんぞくそうに お廊下お散歩
18
ねこ母は節制もできる酒飲みよ(笑)今日までオレンジジュースで乾杯
16
たましいを 前借りするの 生きるため 立ち向かうため 私でいるため
11
天井の向こうにひでき大学生モールスじみた土曜のスヌーズ
5
じっと見る赤子の顔をしみじみと元気に育て初日に願う
13
推しの欄に恋人の名前を書いてみる。好きってなんだろうねえ。
6
年男ユズリ葉入りの新桶に若水汲みてまづは身を浄め
14
母混乱ここは家なの施設なのその都度言うしかない何度でも
32
上質な 年頭所感の 新聞紙 ゴミ包装には 向いてない
5
小正月柳の枝先に 紅白の繭玉飾る蚕の予祝
7
一年を丸く無事にと正月に丸餅いただく古里の習ひ
14
風待ちの朝に均しく張りつめた予感のさきに続く航路は
11
華やかな唐三彩を英明が作るわけないたけど詳しい
8
ポージングいい栄養をとってるなえっ僕ですかとりあえず言い
8
明日からは炭水化物セーブして食べ過ぎた分チャラにしないと💦
20
ドジっ子の属性いまさら治らぬが せめて火事だけ出さぬよにしたい>今年の抱負(笑)小さい(笑)
10