叢雲に 星影覗く 天つ空 何処にいても 星は変わらず
12
パンジーはあち向きこち向き顔向けて噂している春の訪れ
23
変化には 勇気と意志が 必要と 思い知る度 成長す
23
改めて 一日という 今日の日を 過ごせること 大事に思う
14
家財増え 方丈狭く なりにけり それにつけても 早期復興
6
恋愛は 百分率1の スペックと 99の 情熱である
6
地の果てを 赤く染めゆく 夕焼けに 燃え尽きぬ火を 胸に宿して
20
街路樹の陰にいとしき人はなくきえ失せたのはあなたか僕か
11
あなたとの時間はまだ借り物だから 二人で一緒に返していきたい
8
大好きな アニメを見ては 巡りたい 聖地への道 心が踊る
15
カップ麺 アルファ米も 遠くなり それにつけても 早期復興
5
レキサルティ聞いたんだけどあれ飲むの暴れる老人とからしい
8
味気ない 時間に海月が張り付いて わたしは時計を燃やそうとして
12
おばあさんひな人形を仕舞ったら、いいよお嫁にまた行くじゃなし
17
くちづけを あなたと交わす 瞬間に 血汐が巡る 疾風はやての如し
10
愛してる 言葉でできた首飾り 見えないけれど いつでもそこに
10
首を振る鳩の仕草に似ているね 忘れたいのに忘れられない
11
折り鶴をくわえて鳩が飛んでゆく平和の祈り届きますように。
16
最強の三冊そろえ明日を待つ年度で下りる読み聞かせ役
11
東北の 今を聞き見て 我が身知る それにつけても 早期復興
6
鳩サブレの首で割ってまず食べる 上司に恐怖を感じたんだ
11
泣き虫なわたしが濡らすいぬの背もぬくめてつつむひだまりの庭
14
宵 からだ震わせてわすれな草が叫ぶけどそよ風になるだけ
11
震災が人のこころを炙り出す 宴酣えんたけなわの選挙を踊る
8
マーくんも ロウキくんも東北出身か 彼等の活躍 励みになれば
19
ひより日に 木洩れ日の杜 人知れず 肌馴染むのは 薫る春風
13
散歩道 行く人絶えて 草萌ゆる それにつけても 早期復興
7
長引いた余寒 去りし日 極端な気温差に 食むアイスクリーム
18
つれづれに心に浮ぶ我が情け数多あまたまとめて詩集となせり
15
輝きの失せた自分の灰色で迷彩してる新宿の夜
13