よるめさめ めずらしべんい うぉしゅれっと りっとうまえに おんすいにする
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眠るには瞼を閉じて 夢を見て 浅い意識わたしの 波間で揺れて
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「光る君へ」 すわりわるさは 六文字か 和歌の音よみ みみでは解せぬ / https://gendai.media/articles/-/48476?page=1
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"死にたさ"を ネットの海に 溶かす夜 肩まで溶けて なくなれ わたし
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殺された人の笑顔をニュースで見 忘れたナイフ明日取りに行く
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なにしてん 犯人役に いきどおる あそこに指紋 残ってるやろ
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つるされたバナナに俺は手をのばす 手をのばしてもとどかないけど
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わたしにはなれなかったよ たくさんの女偏つくあなたの彼女ひと
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早く来い変わり映えの無い日常よ変わり映えがいつまでも止まない
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「次会う時、きっとあなたは気まずいよ」そんな事ねぇ俺は本気さ
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多じゃなくて個になりたくてもがいてた 白い校舎に捨てた青春
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あめ玉を勢い余ってばら撒いて  諦めのつく今日の空き瓶
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よろこびは保険適用調剤ほけんてきようちょうざい防風通聖散ぼうふうつうしょうさんがもらえた
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寒い日は 用事以外は 動かない ねこもわたしも じっと丸まる
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片付けは人間性の秤なる散らかすだけの虫が泣いてる
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うつつでは事行かぬもの我もまた さりしかなとぞ思ひ染みける
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光差す森の中にて鏑矢を 射る者どものよそほしきことよ
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カラマツの落ち葉は夕日に輝いて道一面を晩秋に染め
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夢うつつ蝶にてぐし去になばこそ 胡蝶の夢とぞ願ひける
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塩焼きと みそ汁ご飯 朝ごはん 日本に生まれた 幸せの味
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霜月の昼は歩けば汗流れまだ扇風機片付けられぬ
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ガジュマルが 大きくなりて 我思う 気づけば育つ 子たちのように
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真実の抜け殻だけが取り澄まし落ち葉揺らして秋の向こうへ
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冬ちかし、それにつれても木枯らしに吹かれかんかんかんと空き缶
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炎症が いまだに僕の心臓で 恋煩いを痒みにしやがる
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ひと月も経たずに冬が来るらしいつい此間こないだが夏日だったが
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タナトフォビア ぬるくなったあなたの 最後を誤魔化すファブリーズ
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ワイヤレスイヤホン落下防止用ストラップ買う本末転倒
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霜月も、いくつか経ってあの時の 大好きの声は、消えていて。
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あそびつかれ ほこほこのからだ そっと寄る ねこのぬくもり いとしさ じんわり
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