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白妙の衣や干すと見るままに春を隔つる卯の花の垣
7
下向けば踵根を張る夕方に
弓形の背を撫でゆく
鉋
(
かんな
)
4
青空を映す巨大な水鏡 欠けたピースは休耕田か
25
願ってはいけない指と指の間の摩擦熱だけ残り目覚める
6
龍の雲 流れゆくまま 独りきり こぼす涙が きらりと光る
6
メイメイと鳴いて主張の命名権 ヤギと羊の譲れぬ戦い
6
食べたいのはシュークリームと心が言い 柏餅の棚通り過ぎた午後
13
羊から 鶏になる 午前三時 枕投げ出し 天井仰ぐ お題「眠れない」
6
母親に抱へられし子 吊り革に憧れ
小
(
ち
)
さき手を延ぶ 春光
27
我が
影
(
かげ
)
を追いて
行方
(
ゆくえ
)
を問いかけど
日向
(
ひなた
)
の草は
紫蘭
(
知らん
)
と
答
(
こた
)
ふ
28
やらかした帰宅し気づく買い忘れ明日まで続く束の間の青
10
連休が明けたら落ち着く花粉症来年のことは価格によりけり/
o
T
c
類似薬負担
14
遊ぶカネない
爺
(
じじい
)
だが連休明け仕事に急ぐ背に「ざまあみろ」
6
ねんねまえ ねことわたしの 「
ぎしき
(
儀式
)
」なる ちいさなあたまが 足の上チョコン
20
歌の意味 離れて別の ねうちある 調子の高さ 迢空は説く /折口信夫(釈迢空)『世々の歌びと』
13
一点を 見つめる野良の 細長き 瞳孔に見る 猫の獣性
19
ボールペン ほどの細さの シリンジの G-CSFが 皮下に拡がる /G-CSF製剤(顆粒球コロニー刺激因子製剤)
7
鍋底の 焦げつきの如く 日数(ひかず)経て 跡も残らず 消えし気がかり
16
友失くす 闇
彷徨
(
さまよ
)
いしこと知らず 「それじゃあまた」と逝きし
何処
(
いずこ
)
へ
21
コットンを潤し頬に貼る夜に目を細めたる
夫
(
め
)
は本を繰る
16
踏み出せば汽笛が鳴るよ後悔とアルビノの目で映した世界
7
歓声が祭りの終わり惜しむよに響いて消える夏立つ空よ
25
郭公
(
ほととぎす
)
待ち明かしつるうたた寝の夢かあらぬか暁の声
7
連休の最終日まだ道すひてネコ並走し
叢
(
くさむら
)
に消ゆ
16
五月晴れかなしい歌をよむときがいつかくる境目のない空
12
妻たちの尽きぬはなしは夜に咲く美女撫子は化粧濃く見ゆ
7
どういうこと
?!
清純そうな彼女から「
A
V
の真似やめて!」と言われた
6
久方ぶり並んだ息子
等
(
ら
)
青年の顔捨てそれぞれの
歳月
(
とき
)
を纏う
19
連休も 変わらぬ仕事 出でたるも 覚悟決めたり 今年が最後と
11
別れの
瞬間
(
とき
)
消えゆく車体 ホームにポツン残されし祖父母 手を振り続け
14
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