Utakata
登録
Login
つらがみ
フォロー
0
フォロワー
9
投稿数
23
全くズブの、申し分の無い🔰、宜しゅうお頼、申します。
ギシギシと音立て揺れる木吊り橋 流れ泡立ち岩間を滑る
10
堤では緑の中に朱が立てり
騒
(
ざわ
)
つきもせず時は進む哉/曼珠沙華
16
長月も半ばを越えて法師鳴く季節の判決告げるが如く
19
川沿いの納涼床に灯が入る歴史や風情も癒やしになるや
14
堤沿い傾く陽射し
鏤
(
ちりば
)
めり伴侶探すや
数多
(
あまた
)
のアカネ
16
路上へと迫り出し咲きぬ萩の花 夏の背中を少し押したり
19
夕立ちてアスファルトの色濃くなりぬ ほほ撫でるかぜ夏の一服
14
古里のルーツ彫られし墓参り法師初鳴く欅の木立
15
初盆
(
ういぼん
)
の送り火消せどざわめく哉 姿や声に未練を残し
18
迎え火を灯して待つや
初盆
(
ういぼん
)
に 姿も見たし声も聞きたし
24
笛太鼓鎮守の森で巫女舞いぬ 古式は進む時空を越えて
15
辺りには土無き塀に空蝉や 蝉の長旅フィナーレに入る
13
リバプール歌に出て来る街並みに ピアノ響くはジョンのイマジン
12
芝浜も砂浜遠くなりにけり 財布拾いし
河岸
(
かし
)
は今無く
11
地を這いて立ち上がる先求めたる朝顔の蔓
過去
(
わか
)
き日を見る
16
枝先で塊咲くや百日紅 花のまま散り路上を染めぬ
16
梅雨明けて山のヒグラシ目覚めれど星降る夜は
温燗
(
ぬるかん
)
恋し
14
雨上がり公園遊具ひっそりと水滴乗せて童を待てり
23
軒先に逆さ
空蝉
(
うつせみ
)
夏未明
(
なつみめい
)
旅立ちたるや迷いもせずに
17
照りつけるセメント覆う駐車場 ここで咲くのか
片喰
(
かたばみ
)
の花
16
居なくなり代わりて住まん若竹の 軒を突き抜け夏空を射る
15
小鮎炊く圧力鍋で一人分 冷酒薫りて今宵命日
15
尾瀬ヶ原ワタスゲ招く木道を重ね荷担ぐ
強力
(
ごうりき
)
が行く
17