背伸びして買ったヒールの高い靴 ため息ぽとりデートへ向かう
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三日月より ほんのすこーし幅ひろき 月よ まあるくこころを包んで
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脚本書くことに 再チャレンジだ 立ち上がれ 書き始めれば 手が導くさ
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ズミ見えて怖怖こわごわモップかけてたら 「ありがとね」って意外と優しい
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写真見た やっと嫁ぎし 我が娘 彼との旅で 満面の笑み
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お風呂の鏡が盛れるのはちゃんと入ってえらかったから
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西の空光をはなつ欠けた月 私を優しく包んでおくれ
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知らない制服で意味ないばんそうこうを撫でる新快速のなかはさむい
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焼きたてのシフォンケーキも優しさであなたに勝てる見込みはないね
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絲口いとぐちは 手づから足掻あしが見付みつくりて 餘所よそより受くるものにあるまじ
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辞世の句 戦国の世を 生きし人 いざと言う時 詠まわれしかな
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おしなべて あまねく慈光じくわうのかうむれど あはれぶは知る人ぞのみ
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友からの 誘いが嬉し 歌舞伎座へ 初の観劇 夢が膨らむ
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故人達 お盆に帰省 するを待ち 元気なるかな 年老いた母
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遠花火多くのifを織り込んでこの眼にうつる鮮やかさのみ
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ひとりだけ残ってしまうかなしさを見ないふりして生きてきたのに
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登山家は いざと言う時 ザイル切る その厳しさよ 生き様凄し
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妻去りて 一人暮らしの 新居にて 拠点の提供 清々しさよ
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遠雷か とおいはなびか さんとりぃ たなかゆうこは ふとってもジュリー \ 連想
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項垂れてガードレールに腰掛ける孤独は白髪しらがで煙草を吸いをり
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ほっとくと こんなやさいも? わるくなる 冷蔵満載 かいだしはいや
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チャリ坂は 午前早めも ちょいきつい すいすいのぼる 電動かあさん
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そなえばな ふつかもたたず しおれおり あらたなはなの 茎をミジカビ \巨泉の
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終焉の近付きたれば 生くるための ちから薄れて 延命無き 老い
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夏休み通学の子らの声はなく 日常音にちじょうおんが無機質に響く
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これやこの商売上手の社長かな 車ばかりか社員まで売る
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百日紅さるすべりゆいピンクと向日葵ひまわりが 仲良く並ぶ夕暮れ遊歩道
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好きなのは隠した 日傘かたむけて君の速度についていくだけ
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ギラギラと照る太陽の下 傘さして 連れ帰れり母 水分摂りましょ
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退院はとりあえずできた 母帰還 2人でケーキでお疲れ様会
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