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捨てられて 愛を持たざる 君なれば
容易
(
たやす
)
きことか 其れテロリズム
9
今日という 瑠璃色の朝を与えられ 退院する荷の 軽く感じぬ
37
「考える人」にメガネをかけさせる⋯待合室でそんな妄想
20
界隈の離・合・集・散はげしくてながれにあへず我が身よにふる
6
宵待ちにフォークソングなど口ずさむ 演歌唄えぬ
爺
(
じじい
)
がひとり
16
髪を切り白髪染めるは孫ほどの 美容師の手そっと母に触れ
21
「間引き果」のもぎり胡瓜はひねまがり 噛まれて暴れ意地を見せたり
16
淫らなる 隠語もありと 聞きしかど 夕べの風に ハーモニカ吹く
11
人間の 体のように 疲労して 部分入れ歯の バネがこぼれる
12
詠み泥む 歌きっぱりと 忘れ去り 「♪威風堂々」 株主総会へ
10
壊さずに受け止められるはずがない 卵・シャボン玉・あの子のからだ
8
店頭にもぎり胡瓜が出始めて ぬか床仕事はたけなわとなり
18
今日の日の湿度の高さに比例して じめじめ気分もスカッと除湿!
11
関東は関西よりも2℃涼し すみませんねえこちらの勝ちです
12
去年着た夏のワイシャツはち切れそう 生地が縮んだことにしておく
20
若きひとの猛きへ老いの一徹を 逸る貴君にまず「粗茶ですが」
9
金曜に手紙を出すも配達は普通便では火曜日になる
15
母さんは嚥下障害猫さんは口内炎で俺は歯痛で/ものが食えない
17
毎日があまりにはやく進むけど痩せる速度がはやまる
理由
(
わけ
)
なし/ダイエット中
21
元職場 男女十人 集まって 飲み会しよう うれしい誘い /夕方の会議前気合入る誘いだ
18
午後二時半 スマホ画面の メールには 二十年振り 元同僚より
14
重い腰上げて水槽洗う 陽の高きに拭う汗、夏至近し
8
雨上がり無人の図書館一番乗り!いやちがうこれは休館日ですな
8
体育が中止になればいいのにと横に並んで言い合える朝
16
落ちている燕の雛に人間の臭いがうつることがないよう
4
「おはよう」を背中越し聴く 君の声 どこにいたって聴き分けられる
16
汗流る 梅雨明けのごと 真夏日に ゴーヤの花は 黄色く咲けり
28
暑き空っ風の魔法か 庭の外 初夏より咲きぬ
秋桜
(
コスモス
)
揺るる
23
晴れ空をほとんど見ないアジサイのきれいな青は何に習った
14
窓近く
蛙
(
かはつ
)
鳴くなり
潦
(
にはたづみ
)
浮きて流るる五月雨のころ
8
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