さかもかも
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普段は絵を描いています。

千羽鶴 折ると祈るは形しか似てはいないと知っていながら
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三日月を取ってあげたい人もいない部屋の広さに爪切りが鳴る
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満たされる いや満ちていくようにして君はクリームパンを頬張る
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煤ばんだ手のひら広げ差し出した あなたのグーに負けないように
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今落ちたら死ぬよと笑う君に向け窓から燦々たるまた明日
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髪を切る周期が乱れつつあってそれでも僕は僕でいなくちゃ
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「誰が為の雨なのだろう」「馬鹿を言え。涙で人が死んでたまるか」
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「カーディガン 干し方」 前も調べたなそんな気がする 宇宙は暇だ
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草笛を吹けずに洩れてゆく息を四月の風より風だと思う
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自転車のブレーキきききと軋むのも春の下ではほんの囀り
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ユニクロが服着て歩いているような君と暮らしてやろうじゃないか
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春を待つ心地でいたら四畳半のカーテンだるく膨らんでゆく
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救えない利き手でエンターキーを押す 言葉よしばし柱に代われ
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ねこ、ねこよ君は器でいればよい 涙もまるく受ければ月だ
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秋立てば毛皮を持たぬ動物がやたらタータンチェックを好む
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精霊馬の背のなだらかさ 死を生をそんなに悪く思わないでね
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言葉などいらないという言葉など聞くな独りに鳴けつばくらめ
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墓を掘り返すみたいにパソコンを暴けばあなたのうたの沈黙
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正しさのアルケミストに踏まれても花はとりとめなく不老不死
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《その理由わけは?》《一体何が?》梟のようにニュースは首を傾げて
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あの日から君は眼鏡をやめたんだ ──痛みの見えない視力はいらない
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AIの指はちぐはぐ表現じゃないものうまく描けないでいる
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大人にはわからないことわからなくなって記念のダサボールペン
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ららるらら言葉はときに棘だからるらるららりら瑠璃の花束
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待ち針のようにひとときまたたきの間を君の言葉でとどめて
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孤独とは不可分なのだ ならせめて君の孤独に指紋をつけたい
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請いすぎた愛はどろどろ 唇の垂らす言葉は洗剤の味
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微笑むというより散らばるようであるあなたは虹の残片である
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魂が心を剥がれてゆく度にでんぷんのりに塗れる手先
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どんぐりの青さを転がす手のひらで大人になる方法がわからん
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