Utakata
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さかもかも
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普段は絵を描いています。
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大通り避けつつゲームセンターへ小さな暴風域を抱えて
3
蚊に刺され爪でばってん刻み込む足りないネジを求めるあまり
4
意味ばかり求めてしまう生き物に九月は逃げる罅を残して
0
光とはどんな感じか満月の表面イヤホンジャックを探る
2
どこからでも切れますという嘘もみな溶かせよ粉末スープの
潮
(
うしお
)
7
…繰り返す命は何度も天国と地獄の上下関係を引っ…
3
扇風機片付けそびれる生活が桜を吹雪に喩えたりする
3
少年のしゅとぅるむうんとどらんぐが日本の残暑を北上してゆく
2
問1.
当てはまる漢字を答えよ。①傷物の愛に貴方の〔
(
ほしょう
)
〕が欲しい
2
一行のボオドレエルに若かないが
31
音では足りなさ過
2
夏の夜の劇薬みたいかき氷食べてる君の舌まっかっか
4
雷鳴がヒマワリ畑を過ぎていく 震える君の謎キーホルダー
2
死にたくない理由があるだけ 朝凪の町はとっても他人に似てる
6
クリスマスツリーのてっぺん待つ人のいない誰かのためのてっぺん
4
あの月になれない者もいたということだろ君の仮説によれば
4
イヌという生き物になぜイヌという名をつけたかに愛しさがある
4
ともすれば世界の印刷ミスであるあまりに電灯だらけの夜景
19
おやすみを、洒落にならないおやすみを、言ってあなたのいる合歓の木に
6
そうやって優しさばかり疑ってまたサボテンをひとつ枯らした
12
夜更け前 地球のかたち地の球でなかったころの記憶ゆめ見る
5
レグルスのかがやきのその穏やかに穏やかに星月夜を均す
4
忘れていることだけ覚えているような朝焼け色の畦道を往く
13
流星の八光年の渋滞とおぼしき夜のハイウェイにいる
4
寒空の連絡廊下は五線譜の真上に架かったデクレッシェンド
2
校庭の百葉箱の待ちぼうけに寄りかかっては眠っていたい
1
アクリルのキーホルダーが鉄琴の音して通学路にこぼれる晩
3
木琴の音でローファー踏み鳴らす 誰かに逢いにいくのでしょうか
7
あかぼしの明くバルコニーを包むような真紅は二人に限られていた
1
真夏とは言うけど真秋とは言わず 真秋を走る風になろうよ
2
翼する役目を終えて銀色の表紙を畳むペーパーバック
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