イントロを知らない恋の歌のよう 春がゆっくり時を奏でる
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いつからか 勝ったら負けと いう遊び ずっとやってる 勝つのが嫌い
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ジーパンの君しか知らぬ友達の震える喪服 薄い三日月
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草臥れたシューズを労る頑張れなかった駄目な私の代わりに
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巻き添へを食らふも 悪気の無き人を許し 運の無き事と笑ふ
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夕方に心をたくさん乗せながら鱗光らせ走る電車
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冷ややかな 世間の風に 慣れ過ぎて 生温い風 居心地悪い
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午前5時 うきうき顔で おしり振る 息子よ朝はまだ先だ
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野苺の 野で初めて 君に会いし朝 良きことで今日が 埋まる気がして
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肌色の 湯呑茶碗の底のおり 煎茶の香りが 瞼に触れる
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初対面 話していると 知るご縁 つながるつながる これぞ縁か
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有るものをつなぐ西から東へと俺は営業ひとのなか生く
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正義、愛、其の下に在る安心感 貴方も人にわらわれるのね!
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玩具ひと嗤う、幼くグロいおままごと。私はいいの、あのひとは駄目
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なにもない 冷蔵庫にも 納戸にも そして思った 外に出るかと
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平日を 泳ぎきるため 休日に 息継ぎだけして また人の波へ
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歌という 己を守る盾を得て ここからひととせ また歩まんとす
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我は我を 言葉で殴り倒すとき いさめるきみ歌が いてくれてよかった
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玄関で「ちょっと待って」と言う君が花に水やる五分の永遠
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噛み合わぬ 心と台詞を つぶて礫にし 己で己を 殴り倒さん
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大寒のさきは暖か約束す 靴履く我をすこしはげます
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生きるため いっしょうけんめい たべている ねこたち見習い 豆乳とビスコ
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運命を感じ言わずとも心呼応す人と会い高揚する日来たれと願う
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「ご自由に」と柚子と橙並べ置く今夜だれかのおふろに浮かべ
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川べりのお地蔵さんに赤い花似合わないよと照れてるみたい
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寒空や雲間にぽっかり青い空そこだけ春が来ているようで
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来客の話す言葉が聞き取れずマスク取ってと言いたいのだが
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八十やそ過ぎて飲めなくなった昔ほどされど楽しみ日々の晩酌
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霜降りる 小径のアオジ 種食めば 耳痛きこと暫し消えおり
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お守りのつもりと言ってじいちゃんはエビオスを飲む犬と一緒に
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