ひとびとが呼吸を思い出すまでの終演直後の一瞬の闇
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濡れ髪も朝にはきっと乾くかな 最終便のバスで向かうよ
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はたらけどはたらけど猶 はたらけと言われつづけてぢっと手を見る
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海老で鯛を釣るつもりなく 義理チョコの 人数分の お返しの山
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外出を避けましょレベルの花粉飛び ねこ通院は明日回しで(ねこはマスクできん‥)
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売物件 立て札のある 広い土地 大きくて白い 新しいキャンバス
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五里霧中 ともに行く人いるのなら 互いの影がよき道標
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短歌詠む 気づいてもうた しちと 散りばめた数 位置逆やん
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寒い風吹く 変わらずと 見えた三月 暖かな春へ 一本道に
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伸びたままほうっておくよりずっとましセルフカットの不出来なぐさ
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色違う 香りが違う 冬さらば 百花繚乱 心春模様
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階段で苦労してたらすれ違う外国人に「ガンバッテ」って/ ありがとう♪
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日脚伸び 木漏れ日揺らす 夫婦鳥 いつも仲良く 花と戯れ
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巨木たち 光の方に 伸びていく 根は闇の方に 悪の下界に
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光と闇 表と裏の 2重性 裏が本当の自分で本音
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「ほわいとでー」だから チビ猫(おくすり)たべたげる おかあちゃんが よろこぶからね
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無策の策 無欲の勝利といふべきか 今朝の投薬 ほぼほぼ成功
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ちま猫ちゃん オチリをむけて ねんねする おかあちゃん・しんらい 「はいご背後は まかしぇた任せた」😸
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エアコンは蹴りを入れたら直るけど人は違うと教えなくては
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繰り返し充電できるものだって寿命は尽きる電池も人も
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幻想を捨てる勇気が自由へのそして幸への一歩をくれた
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母さんの弟逝った告げたけど伝わっちゃないまあいいとする
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二年ぶり会う友不意の老け顔にタイムラグにて「やあ」・「おう」・「しばらく」
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草を食み 耕運前の田の中に冬を越せたかヌートリア二匹
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雪女郎ゆきじょろの この踏ん張りが すぎゆけば 春風が吹く 彼の岸からの
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少し眠い 揺れる電車にうとうとと はやく布団に 入りたいなぁ まだ朝だけど。
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春雨は 温もりあるも 憂いげに 心にしみる じんわりしみる
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亡き伯父と 法被はっぴ姿の幼き 共に笑ってる 古き写真フォト/今月に逝去した伯父へ追悼の歌
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今ならば無料で釘が飛んでくる隣家でワイルド解体工事
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この歳で 理想を求め 追いかけて ドン・キホーテか ピエロの手品
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