両の手に余る おっきなおりんごは うれしくなるね ぐんま名月>一番好きなりんご🍏
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ねこのヒゲ きもちをあらわすバロメーター 「10じ10ぷん」いちばんゴキゲン
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朝焼けが洗濯物を染め上げる干した布には風が眠る
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週末は家の全てを掃除中ちちんぷいぷいあら効果なし
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日常がやっと戻って呼吸いきできる 生きた心地のしない正月 /孤独の民
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胃もたれに 老いを感じる三が日 居座るすき焼き 緑茶が旨し
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継ぐ者も 物もないけど 目標は 自分自身を 全うすること
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松の内それとも普通の土曜日か今日のテレビはハイブリットで
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正月の帰省義母の雑煮見て息子が正確に継いでると知る
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藤井風だから成立してるのよマンハッタンの朝日がエモい
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若い世代にウケる平屋のいいねには奥様みんな女子夜は留守
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午前5時地下にならんだ在庫からきみが運んでくる夜明け色
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老残機の日本語環境ととのへて令和七年も縦書きで詠む
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泥くさくやる年男巻き返し脱皮を誓うのは古希だから
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殺伐とした風景をなお見下ろしてビルの上から今年を望む
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あたらしき年にもあらむ難き日も いのちを紡ぐ野の花のやうに
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老い二人 孫達きみが帰りし我が暮らし 日常戻るも 寂しくなりて 
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ひび割れた大地に「慈雨」を草花に 「光明(ひかり)」を注げ我が杯満たせ /全部お酒🍶
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消灯を過ぎた静かな談話室 人気ひとけの絶えた食堂の隅 /「しゅくだい」
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左手で握る粉雪固まらず 冷えた指だけ霜焼けとなる /雪解け流れて水泡に帰す
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弁慶は脛で泣いたがアキレスは 筋を射られた可哀想にね
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天井の染みも夜空の星屑も 痒い場所すら手は届かずに
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切り餅をそのまま齧ったことはある? 消ゴムみたいな食感だよね
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綿入れに勝るものなしぬくぬくと 隙間風から守ってくれる
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下山や 松川事件 あった戦後。クーデタ 飛行機 火事やらつづく
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布団の中で詠む歌は布団の中でこそ読んで欲しい仕上がり
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穏やかに 無病息災 健康が 難しくなる ような年頃
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天の川架けるようにこの黒髪をドネーションする彼の命日
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雪の日を面倒だと感じて二十歳はたち境界線が見えた気がした
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ひとつだけ誇れるものを持っている君を好きだと思える心
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