松茸を食せば秋と云うならば去年の秋が吾に来てない
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年老いて 研修受ける 身になって 重いミッション 過酷な使命
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半袖で街行く人も減ったんで漸く秋だと思う日が来た
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身も知らぬ 人の手握り ゲームする 大人もこども 研修の日
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まあこんな人生も悪くないねと包み紙を取り月をほおばる
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ネットなど 頼らぬように 理想だが すべての人が ネット中毒
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美しい 空や音楽 あればよし 生きてゆくのに 宝は要らぬ
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生きてゆく ただそれだけで 望みなし ほんの少しの 愛をください
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研修も せっかくだから 口開き 知らない人に 声かけてみる
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65のゴールポストは動かされ 75まで働かなくちゃ
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世の中は いくつになれば ご隠居に してくれるのか 金がなければ
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イソジンで なんとかなった 研修を 無地乗り越えた 飴ちゃん舐めて
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風はもう冷たく 君も もう遠く また一つ散る 木の葉 言の葉 
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梅地下でエッグマフィン朝マックをほおばった あの頃はまだ新入社員
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この地獄 なんとかせんと 身の破滅 上手くいかねば 万事が窮す
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うむむむむ 残ったカードは ブラックJ これを捨てなきゃ 終わりは地獄
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窓際のブロック塀は猫の道いつもの猫と暫く見合う
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ウクライナはドローンでロシアに反撃す 若くして逝きし特攻兵よ
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夏空に いつかの君を 感じては  うつれる秋は なほうらめしき
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両の手に余る おっきな梨を切る 梨はあきづき りんごは ぐんま名月
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一枚の 写真に想い 巡らせて 会えると信じ アルバム整理す
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スクランブルすり抜けるごと得意げに飛んでく蜻蛉あきぞら高く
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カウンター 花器に一輪 秋バラの 香りをつまみに バーボン含む
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頂上でまみえる僕らあんなにも無縁の生を歩み続けて
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本当の幸せなどと君は言う嘘の幸せでもいいじゃない
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異常気象と 言えどこよみに さからわず  君とのあいだに 秋風が吹く 
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寂寞の瞳を伏せて群衆に溶けて消えゆく友無き少女
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風ひとすじ 芽を撫でてゆく夕まぐれ 明日を知らぬやさしさのあり
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庭の隅 見つけたきみ花鋏はなばさみ 泥の深さに歳月想う
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峰々の色づく秋はくれなゐに水くくるらむ天の川浪
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