誰とでもすぐに仲良く話せるは強みであって弱点でもある
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背が高く手脚は長くロングヘア、顔の小さな二十歳になりたい
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六十で急激に老いやってくる、との情報に怯えるアラ還
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苦悩なく揺蕩う海月の舞眺め、半ば羨み、半ば蔑み。
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ゴネ得を朝からつかう下の子は夏の名残の冷凍ゼリー
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ラジオ聴き旅情つのらす木枯らしと富士の高嶺の初雪の朝
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天ぷら粉 賞味期限は 三日前 未開封だし 芋を揚げよう
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立冬を告げるDJ九千回ギリギリ前のたくろう・やすこ
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起きてまず ねこをなでくり 2分ほど ゴロゴロいわれ エネルギーチャージ>今日は病院
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冷え込んだ朝に 指の背 ちょいひび割れ 今年も猫用ハンドクリームポチる(猫と暮らす人用、です(笑)でも肉球用もほしいな〜)
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心地よき秋の夜長は短くて十度を切つた朝を迎へり
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「お大事に」グループLINE一人去りニューインハイが溶けてゆく夜
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点眼は「今日でおわり」と告げられてチラと気にする在庫四本
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寄り集う 泡立草が 夕暮れに 色を残して 季節を閉じる
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おとなへど休診の札かかりをり熱のある子の手をひきかへる
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初めての木枯らし吹かん立冬に 変化の速さ付いて行けずに
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配達と代引き出来るスーパーをネットサーフィン塩っぱい世相
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蹴られたらやっぱり泣くよどんぐりの夢は温き手のなかの幸
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みぞれ降る公園あたりで立ち止まる冬の前には休憩しましょ
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バースデー気付かぬようにやり過ごす 我ら夫婦の暗黙ルール(けっ、明日かよ)
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空に冬の見えたる朝の尾根道を行けばすすきの穂は光りたり
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真夜中に うなされてたと 聞かされて 覚えはないが 少し泣きたい
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送られるプレゼント、こころがあればそれだけでよい
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街路樹の落葉散らばる散歩道 風が教える 冬は直ぐそこ
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「立冬」に合わせたやうに冷え込んで今日の岩木山は裾野まで雪
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詠み人の 短歌うたに隠れし 人生の 喜怒哀楽を utakataに詠む
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難波津のやしろにかかる反り橋の赤き色映ゆ故郷ふるさとの秋
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彼女が冷たく笑ったら 今日は私のさようなら記念日に
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絆創膏 割れた器に注ぎ込む 溢れ続ける 私の恋
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会社飲み会、ハラスに気をつかい、本音なし粗相ない、つまらぬ会話にまいった。
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