ゆるやかにながれる午後じっと佇まいページをめくる酔いどれが。
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人さがし 「運命の人」探してます 今どこですか いつ会えますか
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季が違う雪を思わす白紫陽花 目を奪われし祭壇の横
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環状を連れ立ち行けば溢れてく君の涙は僕に優しい
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黒点に突如召された叔父は今白骨となり口笛を吹く
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待っている凍てつくベンチで手を擦って 希望の中しか生きられぬもの
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洗濯の終わる電子音が聞こえないまま微睡みつつ幾度寝の、
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『鬼滅』的示唆の中どうなる子らの関係なきあたし、思うキミ
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恋人もいなければまたカップ麺お湯を注いで日曜の朝
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マルボロとメーカーズマークの香り おまえが遺した地獄で踊る
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のど自慢あなたの街にあの恋にあの時の歌あなたに届け
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枯桔梗裏が表に本能寺光秀参り信長参る
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何もかもうまくいかないその夜はあなたの側にいさせてほしい
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荷造りのリボンをほどいて木々光るツリー微睡むEve24までの夜
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吾 暫 暇すこしやすみたい
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現代短歌  いまのうたと 雖 云 情 波  いえどもこころは 詠 冪  よむべきで 情 鍛 而  こころきたえて 出 直 勢!でなおしてこい!
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ドリップは滴るという意味であるトリップでなくドリップしたい
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氷舐め舐めた舌にて頬を舐めファンデーションは今日も美味なり
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めぐりあいひらかれる目のまどかさのしみじみ思う男なるよさ
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枯草の 結ぶ縁の 実らずは 星ふる夜に 空を見上げる
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牡蠣はなぜ剥き身の方が安いのとふと考えるFacebookみて
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人生のゲームマスターにリセットのやり直しならきっとコンティニュー
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君の前髪をとめてたヘアピンで今日片栗粉の袋をとめる
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紅葉踏みしめ泣く死カノ 別れを告げた秋の夜長
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君の目は 実質光の海なので これは入水と言えなくもない
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夏ならば暑い暑いとなげくよな設定温度でストーブ働く
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クリスマスツリーがカップル襲うなら寂しくはない僕はひとりでも
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「たたんでくれてありがとう」の一文のために豆乳を選んでる
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野ウサギを 追っかけ穴に落っこちて 気づいた、あたしアリスじゃないわ。
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真心を込めて愛する何もかも三十一字で守る試み
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