なめらかささくれ  フォロー 0 フォロワー 1 投稿数 32

風流と怠惰の意味をはき違え 君は明日も遅刻してくる

好きな人のためならギャルにも清楚にも 女の子は怪人二十面相 

生白い二の腕、首 半袖のシャツが映えるね 君は永遠の夏 

いくつものアカウント抜けたその先に 本当の君がいるはずだけど 

見覚えのある人影が駆けていく 午後の昼過ぎ、隣の市役所 

君といるこの街も悪くなかったよ ただちょっとだけ明るすぎたの 

運命の糸は電子化してるって、ロマンチストなAIは言う 

青春は鈍色だというきみ かがやきは自分じゃわからないのだね 

円の贅沢を飲み円の深夜を浪費する人間だ 

学生の街は本屋も騒がしく さえずりのように聴いてみる午後 

あけぼのの中にかがやく赤ランプ 電話越しに聴く相手の寝息 

夏越してもはや晩秋みたいだね いや気温じゃない、この関係が 

いつもより寝癖が目立つきみが今日拾ってきた何かしらのたまご 

今日は寒いけど家のなかはあったかい 深夜に舐めるラムレーズン味 

君の「自分が一番かわいい」という無謀な自信こそがかわいいと思う 

「まだ話そう」そういうきみを置いていく 名残惜しさが増えるだけだから 

「それ嘘でしょ、でも素敵な嘘ね」 去り際 忘れられない彼女の笑顔 

「パスタの味で一番好きなのはなあに?」「ジェノベーゼ」即答する5歳児 

知らん味のグミを差し出す白い手が、おいしそうだから 「ひとつちょうだい」 

温かな眠りにさそわれ沈み込む 忘れたい、君がこの世にいること 

インスタもラインもいらない ただひとつ 小指の先をちょこっと頂戴 

「わたしよりあの子のほうがいいんだね」 PCがスマホを睨む深夜 

優しさとギャンブル、クレープ、下北系 あなたのイメージ重ねミルフィーユ 

禁煙中 わざとらしげに飴砕く より不健康な顔してるきみ 

看病をしたいがために「踊ってよ」と囁く繁華街 雨の夜 

『青空の下しか色が映えない』って 雨の日はそっと泣いてる桜 

フレンチを食べながら思う 一昨年にあなたと行った立ち食いラーメン 

数文字のひらがな漢字とカタカナであなたの心をgetしたいの 

顔だけの判断なんか嫌いでしょう?丸かじってやるショートケーキ 

「鍵盤は美しい手のためにあるの」 それはPCでもおんなじよ 

ふうせんのような服ばかり着るきみ 鉛のような心を持つきみ