Utakata
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仲村渠
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なかんだかりと申します
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補聴器の拙い感触 ぼくだけがあなたの耳になれたらなんて
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走馬灯 八万年に一度だけ降る星を見るあなたのまつ毛/アトラス彗星
7
きみから貰ったインクの八割はきみの言葉を遺すため死ぬ
4
ことばにも硬度はあって軟水のようなきみの短歌が好きだよ
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生きたくてガチャを回したあの日から増えてく 生きるためのホゲータ
7
憧れを恋と呼ばない 市役所の階段と処刑台は似てる
6
あくまでも偶然君にバレてしまうと前置く決死の
短歌
(
ラブレター
)
8
アケルナル 数年食べたおにぎりのように君にも飽きる日が来る
7
先生がぽろぽろ泣いた ああそうか、良いんだ。私生きてていいんだ
11
お母さん あなたと同じ歳の人からは好評の私ですよ
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挟まった投げ込みチラシ取り除きやっと正しき感触になる
8
ほくほくのグラタンをひっくり返したときから身に付いた品性
7
恋心を殺すならばせめて犬として還暦を祝ってしまえ
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短歌を知らない呼吸で生きる君と同じ星座に生まれたこと
5
果敢に死に往くちびマリオ 誰もがニフラムを
唱
(
うた
)
う世界で
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丁寧に生きてる君がクソでかいEnterキーを二回も殴る
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きみがいる/きみがいない の境目を縫うチューリップはまだ透明で
11
四句切れば滅ぶ世界を救うため今こそ立ちあ「たかしご飯よ」
8
理想は高い方がいい 君がもう死に場所を決められないように
8
北極星になれはしない星があり君の世界で
名前付き
(
ネームド
)
となる
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青春よ 叶いもしない約束も忘れて君は他人になるの
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死ぬ前に三十一文字になけなしの変人性を消費してゆく
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茜さす午後三時の処刑 どうか君の数字が飾られますように
5
デネブ 数千のループの最果てにその身を穿つしずかな(絶叫)
7
他生徒の「模範」だってさ。食べかけの弁当でさえ腐らす私が。
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ちぐはぐの制服纏う顔写真 冬のふりした君の髪は夏
8
アダーラ あの日からぼくはぼくでなくあなたはあなたのまま生きてる
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春巡る 爪先浮いた靴を履きサヨナラまでの初めの一歩
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コーヒーに混じるお酒の匂いだけがたった一つの父の思い出
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I love you 異音同義の
「わたし」
(
じぶん/ぼく/おれ/etc.
)
から同音異義のそれぞれの「きみ」へ
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