Utakata
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仲村渠
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なかんだかりと申します
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ことばにも硬度はあって軟水のようなきみの短歌が好きだよ
12
生きたくてガチャを回したあの日から増えてく 生きるためのホゲータ
9
憧れを恋と呼ばない 市役所の階段と処刑台は似てる
7
あくまでも偶然君にバレてしまうと前置く決死の
短歌
(
ラブレター
)
7
アケルナル 数年食べたおにぎりのように君にも飽きる日が来る
6
先生がぽろぽろ泣いた ああそうか、良いんだ。私生きてていいんだ
10
お母さん あなたと同じ歳の人からは好評の私ですよ
6
挟まった投げ込みチラシ取り除きやっと正しき感触になる
8
ほくほくのグラタンをひっくり返したときから身に付いた品性
6
恋心を殺すならばせめて犬として還暦を祝ってしまえ
2
短歌を知らない呼吸で生きる君と同じ星座に生まれたこと
4
果敢に死に往くちびマリオ 誰もがニフラムを
唱
(
うた
)
う世界で
2
丁寧に生きてる君がクソでかいEnterキーを二回も殴る
12
きみがいる/きみがいない の境目を縫うチューリップはまだ透明で
11
四句切れば滅ぶ世界を救うため今こそ立ちあ「たかしご飯よ」
8
理想は高い方がいい 君がもう死に場所を決められないように
7
北極星になれはしない星があり君の世界で
名前付き
(
ネームド
)
となる
7
青春よ いつか無謀な約束も忘れて君は他人になるの?
10
死ぬ前に三十一文字になけなしの変人性を消費してゆく
9
茜さす午後三時の処刑 どうか君の数字が飾られますように
5
デネブ 数千のループの最果てにその身を穿つしずかな(絶叫)
6
他生徒の「模範」だってさ。食べかけの弁当でさえ腐らす私が。
7
ちぐはぐの制服纏う顔写真 冬のふりした君の髪は夏
8
アダーラ あの日からぼくはぼくでなくあなたはあなたのまま生きてる
6
春巡る 爪先浮いた靴を履きサヨナラまでの初めの一歩
12
コーヒーに混じるお酒の匂いだけがたった一つの父の思い出
11
I love you 異音同義の「わたし」から同音異義のそれぞれの「きみ」へ
7
熱帯夜 キミの名前を考えて答え合わせを明日に任せる
12
いざという時に揃わぬ靴下はまるで私達の関係ね
8
ミルクティーがヨーグルトになるまでに誰を覚えて誰を忘れる
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