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「美味しい」が百均の皿で跳ねている そんな夕べもいいなと思う
23
高層のホテルの壁はミラーにて日毎の空とビル群映す
27
丑三つはあえかな道の開く
刻
(
とき
)
すっと心が抜け落ちる
刻
(
とき
)
10
「主婦なんて」とひとくくりにはできないね 深皿に盛る今日の幸せ
26
「赤い糸」なんて信じていなかった 紅茶に溶ける砂糖の白さ
25
「馬」という漢字のなかの四つの点逃げださないよう釘を打つ夜
24
「頑張れない」という言葉さえ頑張ってひねり出してるたぶん、無理です
22
一度でも 鳴らすの悩む 呼び鈴を 何度も鳴らす 同部屋のジジイ
5
大体の嘘はニベアで隠せるとガールズバーで教えてもらう
17
たいせつなものをなくして 浮かぶなら 詩的表現 ノーサンキューです
14
友だちが ベッドの下に 隠してる オレンジ通信 デラべっぴん
3
若い頃 よく女の子に 薦められ 積読してた 銀色夏生
4
もう一度会って話をしてみたい。時計の針を戻してほしい。
7
ありそうだ鶏パタパタ雲の上モグラは素潜りアワビを狩って
13
サメ跨ぐ度肝抜かれた演出に爆笑したのは遠い過去の日
3
カントリーロードと追風 いつか全部持って帰るまでお元気で
6
山茶花に集う雀ら
可愛
(
かい
)
らしと慈しむごと満開の紅
29
生き方を忘れた大人が縋り付く子供は後ろを振り返らない
8
ようやっと
老夫婦
(
ふたり
)
きりの正月に すき焼きなどをつついてみている
22
不従順を 叱りて鞭を 当てし事 悔やめば馬の 背を長く洗う
23
泥のよな不安とキスしままならぬ日々をなんとか藻掻く
生活
(
アオハル
)
4
化けの皮被って生きているけれど 君の前では脱いでいいかな
8
宇宙は無から生まれたらしい この恋も零から始まってる
5
ホールデン・コールフィールドとか鈴木照美とかと友達になりたい
3
妬ましい!若さや冒険堪能すあなたの健やかさそのものが
4
正月も 勤務の友と 二人酒 白焼き冷酒 ちびちび味わい
33
三が日 ついぞ見ざるは 振袖の 美しき
女
(
ひと
)
今年もなのか
6
踊り場はそういう意味じゃないのだが そういう意味ならずっと素敵だ
10
祝い箸 役目を終えて ありがとう おせちの〆は 舟和のようかん
21
三箇日過ぎ 御節も食べ終はりぬ カレーの味の恋しき
夕餉
(
ゆふげ
)
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