夏雲に届けとばかり伸ばす枝(え)に白き百日紅(さるすべり)咲き誇るなり
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今日の陽は今にはじけて落ちそうな消えゆく前の線香花火
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信号を待つ間(ま) 体を搖(ゆ)さぶりて赤児をあやす女性 夏宵
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海 とても遠いところでうみねこと顔見知りから始まってゆく
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星観ると 天体望遠鏡 設置して 身の丈合わず 双眼鏡で観る
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友人のイタリア旅行斜(はす)に見て 『ローマ風呂』などググっておりぬ
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眩む日々 まぶたの裏で泳ぐ透明な魚を夏と名付ける
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いつからか 虫の触れぬ 我ありて 最弱のガガンボ 見て道譲る
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「スパイダー」十八番で歌う君の肩蜘蛛の糸の刺繍がメロい
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くさくさしいじけて草を草むしる土からのぞく蟻を愛でたい
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茜さす 田の畔眺め 虚ろえば ひぐらし鳴きて 儚火を待つ
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熱風をシロッコなどと呼んでいて君は異国女の変わり身
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蒸し蒸しの夏風纏い麦わら帽君は今も彼方に涼むか
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春雨や秋雨慕う予報士の「今夏(も)、ゲリラゲリラゲリラ」
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奉納の 子ども相撲の始まりて 鎮守の森は発気揚々(はっけよいよい)
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中央線1番ホーム6号車 僕の始まり君と終わりの
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頑丈に暮らせば鞄の咳止めも示準化石になっていくから
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いざ行かん 日課の聖杯 探す旅 今日は麦酒か はたまた酎ハイ
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花火の日 バンド演奏 見て帰宅 ロック小僧の 暑き一日
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花火とか 海水浴か 幼き日 虫を追いかけ 野を駆けめぐり
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食べたくて 遊覧船追う カモメさん それにつけても かっぱえびせん
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茜さす 渡り廊下の 静けさよ スーパーの半額 狩りし時待つ
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去ってゆく後ろ姿にその人の生涯の「悲」が滲み出ている
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傘をさし行き交ふ人を見下ろせば影にし覚ゆ夏の炎帝
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ラプラスの 悪魔と言うの やめようよ でも運命って 恥ずかしくね?
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夏の夕は こうも綺麗か クーラーの効いた部屋から眺める分には
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畏みて 既に捧げし 衣食住 人は下僕ぞ 御猫ぞ主/ジークマイン猫
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夏空を蹴り上げてみるいつの日か君が好きだと言っていたから
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『ご多聞』を使いまわしてきたけれど ごたぶんに漏れず 『御多分』と知る
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目が合ったあの娘の姿を追いかける「夏休み」でなく「恋」が始まる
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