公式に あてはまらない 恋をして 正式に結ばれて 別れる
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おやすみと ねこたちをなで スリスリし ストレッチする やっと寝られる
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あめのひは ねこも ぽやんと・まいぺーす みならいたいね 「ねむいときはねる」
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きみにだけ見せた一話のドキドキを今も探して作家になった
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クラウドと同期できない夏のきみ 指の脂で画面が曇る
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夜桜よざくらを 煌々こうこうらし かお見上みあげ ふとしたけば 水面みなも絢爛けんらん
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不定形の不安をくるみ封をしてレターパックよ元気をおくれ
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星座血液型渥美さんと一緒でたまらんマドンナあっしよ
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孤独には人は勝てない事もある何も残さず死んだ若者
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どことなく春風に似ているようで似ていない秋の風の匂い
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田舎町にトパーズ色の光差す夕焼けチャイムの「恋は水色」
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窓を這う梅雨の残りが鬱を刺す 雷鳴の先 行方知れずだ
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あの夏も 枕についたあのシミも 瞬きにすら満たぬ虚空か
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堕ちてゆく枯れ葉は歌うピカルディの三度のようにどこか明るく
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早々と過ぎゆく秋に焦燥と春を待つような落ち葉集め
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こんなことも知らないの 親に今日習ったことを教える中一
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この秋の去り行く足は速そうで紅葉狩りの計画急ぐ
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そのまごころを仕舞えるか 仕舞えないなら僕はカニを食べに行くよ
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己から湧き出す怒り引き受けてうなりをあげて電車が走る
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雨粒が落ちる墓石が悲しげでつい差し出した自分の傘を
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永遠に逃れられない恥ずかしさ詠んでみたけど消したい怖さ
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博物館ケースの中の金時計動くことなく時を伝えて
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新聞に載らぬ日のない「熊」と「詐欺」関わりなさそでありそな話
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人逝ひといって家の解かれての失せて金木犀の匂わぬ今年
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花が降る涙じゃなくて花がいいあなたのことを思い出すたび
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細うどん 風呂を上がりし 若髪が  父の箸取り えにし育たず
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じゃが芋を黙々と剥くピーラーは二十余年の現役選手
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『精神科』と『老人内科』を読了す。次は実践場所を探すだけだが…
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大切なあなたが見てるポラリスになりたかったよ僕は新月
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その声で 雷いつでも落とせます メタセコイアもすくすく育つ
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