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翁花
(
おきなばな
)
高貴な見附きに ふさはしく 潔く落ち 仕舞ひを飾る
15
後ろ髪引かれる前に引く人の前髪あたり撫でてやりたし
18
皐月の夜 庭木の
艶
(
つや
)
やかな若葉 外灯に反射し煌めきぬ
26
左手に指輪はめられ「綺麗ね」と弾む靴音ほほえみ返して
4
洋上の北斗七星見上げては夢果てぬまま寝落ちは湯のなか
13
色褪せた卒業アルバム開いては 稀釈されゆくきみの輪郭
27
踏み分けて誰かは訪はむ小野の山世を
卯
(
憂
)
の花の雪の
通路
(
かよひぢ
)
12
根元より切りし芙蓉の古株にみどりご生まる立夏の風に
36
ここまでは来る人稀れな奥嵯峨の名前もちょっと怖い
化野
(
あだしの
)
17
土曜日の 朝に早起き したワケは 行きたい場所を もう決めてるから →勝手に
9
純白の毛並みは清し美しく愛猫は去り白い花咲く
25
ぽっかりと空いてしまった我が胸に綺麗な風とエゴの花揺れて
21
仕事終へ涸れし老医の
脳
(
あたま
)
なれど昼餉と昼寝で再起動せり
11
菜園に 雨欲しき日や八代亜紀 「雨の慕情」を口づさむ吾
22
暮れなずむ芥子の小道にすれ違ふ消えることなきあかき温もり
28
行間の
幻
(
まぼろし
)
甘く舞い上がり 夢と描きて忘れじと見る
23
動物と、映画に舞台、お酒好き きっと同じさ苦手も僕ら
12
麗しの殻ごと海老を喰らふ君 ま白き服でひとり焼き肉
14
環境の死期が強まるお菓子の実 そよう風草 啄む小鳥
7
風光る横断歩道にタンポポら挙げる手に持つ旗の靡きて/ピカピカの一年生
24
敵将の 血は舞い上がり いつの日か 弓矢となりて 我ら討たれる
15
バッカじゃない なじって欲しい バッカじゃない バカじゃないから バカなことしたい
2
死ぬ前に あなたがわたしに くれた物 コピー用紙と マッキー極太
4
生きている 時はぜんぜん 触れても 死んだ瞬間 触れなくなる
3
木を砕き 風は打ち付け
雷
(
らい
)
いづる 人の営み
嘲
(
あざけ
)
るように
16
敷地にも 綿毛
蔓延
(
はびこ
)
る 風ありて ちっぽけだなぁ! 人というのは
8
えっ?イケメン? アイツが好み? 明日くる? 俺はくるけど アイツはわからん
2
絶対に 読まれないけど 面白い そんなポストを ずっと書いてる
4
思いよす 遠き宇宙は 屑まみれ 地球の厄は 果てしなきこと
10
暗闇の 光が映す 横顔は 凜々しくもあり 悪人なれど
10
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