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今宵
(
こよい
)
また
家事早々
(
かじそうそう
)
と 片付きて 映画を選ぶ しあわせの時
12
祈りにはほんの少しの愛とかを混ぜて泥沼という沈黙
5
関係に名前をつける日々なのに未来は少し遠くにあった
8
日が長い それだけでなお 得した気分 二十四時間 二倍に感じて
11
目標の摂取カロリー大幅にオーバーしちゃった、まっいいか
21
いつかまたなんて言えたら明日が来ることを信じて眠れたようで
5
コンビニの 前で小雨に 濡れている ビニール傘と カッパ着た犬
2
短歌
(
うた
)
詠めば 猛暑酷暑の夏でさえ こころ愉しく過ごせるかしら
15
遅咲きも花なればなお芳しき 俯けど華 初夏の日の差す
13
吾というわかりやす〜い人間に深く読み解く歌など詠めぬ
27
賽銭の音だけ響く境内で愛想無しの猫と目が会う
17
結ばれし御籤に紛るる吉の字の加護は問はれず寒風に揺る
10
敬語という不自由な服を着て息子WEB面接練習の午後
28
月見れば隔つ距離無しエンジェルの抱擁優し夢幻刹那に
9
冷えびえと雨ふる朝の歩道には桜の視線だけがたまって
26
ああもしも紛失したらどうしよう… 常に不安でスマホを確認
18
天候の急変予測怠ってノースリーブはまだ早かりし
12
こすったら きわまるものも 写生せず 七十路は にょしょうの ぜっちょうかん /おくれたクロワッサン報告
9
ボーダーのTシャツ楽で良いけれど被った時の気恥ずかしさよ
22
思いつく中で一番気が弱い男を
胎
(
はら
)
の子の父にする
11
ありふれた小僧の
姿
(
なり
)
で出てきても化物だとは一目瞭然
8
一言で僕をスライスしてしまうエッグカッターみたいなあなた
23
ひさかたに ふるさとみれば なもみえず ほしぼし ひとも ひび離れるか
17
言の葉の朽ちる頃にて
三十一
(
みそひと
)
の金石文に刻んでしまおか
8
庭先の葉牡丹の花 ひらひらと
小
(
ち
)
さき二頭の シジミチョウ舞ふ
30
伝えたい ことは何にも ないけれど 言いたいことは 山ほどあるわ
3
夢から醒めて あなたを想う 午後一時 独りぼっちで啜る珈琲
13
歳重ね
煌
(
きら
)
めく舞台降りたとて
厚顔
(
こうがん
)
晒
(
さら
)
し 生きるも
一興
(
いっきょう
)
23
やっちゃった クロミビーバーらっきょ味ついやめられず袋は空に
23
風揺らす葉っぱがピクミンみたいだと 皆で野を行く強風の朝
20
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