友に似た高校生にふりかえるお下げの頃にもどるふるさと
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お月さま受験の子らを見守ってカゼひかぬよに雪降らぬよに
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今さらに夏らしいことしたくなり 凍てつく銀の六花を思う
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修行です「それを言っちゃあおしまい」の言葉をごくり今日も飲み込む
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星影を目隠しす如 膨らみぬ 雪催ゆきもひの雲 寒夜かんやを覆ふ
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あと五分 まどろむ時間 恋しくて 夢とうつつを 行き来する朝
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杖つきて道を譲れば笑みこぼれ顔あげ仰ぐ初春の空
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そう言えば 俺は猫舌 だったかも それはないわと キミは目を閉じ
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遠慮して 鎖骨の辺りを 触ったら そこじゃ鳴けない キミは笑った
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わたしって 鳩胸なのよと キミが言う 俺は固まり キミは笑った
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猫背よね キミが背中を 撫でたとき にゃ〜と鳴いたら キミは笑った
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冴え冴えと 夜空を照らす満月の 明かりが届く睦月の窓に
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冬ざれの色無き山のふところに黄色に灯る八朔たわわに
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うすうすと 感じてはいた ふたりとも ピースの欠けた ジグソーパズル
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やめていく 人間たちを バカにして 働いている 俺も人間
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今日もまた あたためますか? よろしくと 家のレンジで あたためている
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光る窓 真っ黒な俺が 溶け出した 白い線から 抜け道を探す
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突然に降ってくる日もあるもんだ可愛い仔猫に傘を譲って
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混ざり合うカフェオレみたいに愛したい甘くてまろやか渋みがキリリ
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蟲が沸く 新年早々脳腐り アイツの性器切り落としたい
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曇りのち雨でもいいよ君となら相合傘の口実になる
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寄り添ふのワードで浮かぶ猫一択 恋と言へども人は対峙で
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忙しない時が私をクズにして レジに並んだ老婆を憎む
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何事も 初〇〇はつまるまると 言ってみる 楽しみ増える ちょいお得感
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服着ても暖房つけてもまだ寒い 開いてる窓には翌朝気づく
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袖長き 制服いつしか 身に添ひて そよぐ髪には 光差しをり
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薬漬け 心の鼓動が脳を打ち 死にかけなのにああ生きてるな、と
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「おいしいね」卵酒飲む横顔を見ていられたらもう、治りそう
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日記帳 今日を過ごした人たちは いつか届かぬ過去になるのか?
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再会が1000年後でもまた話そう 昨日の続きみたいに君と
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