蛍飛ぶ季節の記憶刻みしは 同級生の母の逝った日
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モルックという名の遊びに時とられ 公民館に広がる笑顔
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良き事を記す日記は寝る前の ほんの五分の確かな幸せ
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紫陽花に空の青さと白とあり 一つの花に夏が見えた日
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義姉あねの宅猛暑の中を片付けに姉弟きょうだい集合過ぎた頑張り
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夏至が過ぎ闇夜の訪れまだかいな 山の大きな影はのこりぬ
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100円の桃 なかなかに熟れたりし 吾の晩飯よ 「紫陽花餅」と>なんと優美なネーミング🥰
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看守さん再会できて嬉しいなこれで「死ぬまで」一緒に居られる
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夕飯に冷やし中華を食べてみる辛子にむせる毎年のごと
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ドトールでポロシャツの父親とスーツの人が話していた
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teamsの文字起こしでええとばかり言っていて少しへこむ
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ツインテール姿になった吾の遠く 虚無たる眼差し美容室にて
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「とんがった部分が痒いの」頭蓋指す 母の頭の丸みと水無月
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じんわりと沁みるぬくもり仄暗き日曜の朝寄り添う猫の
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暮れなずみ 霞む雲間に 細き月 空梅雨過ぎし 帰路の坂道
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家中のワックスがけをしたんだが垂らした汗も一緒に伸ばした
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消えたいと思う自分の影法師君もつらいと感じるんだね
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ガチっすか? 先輩まじそれほんとすか? かきつばたで旅を詠めるんすか?
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浮き沈むこの質量が憎くても それを愛してくれた人のため
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なんじゃらホイ?? 隣の座席の女児がガン見 視線の先には‥ああ、猫髪留めな(笑)(帰りの阪急電車)
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よろしくね百年経っても友だちね無邪気に言うけどそれもいいかも
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「今日はもう終わりにしちゃって帰ろうか」ザザと笑ったトランシーバー
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台風が無ければ予報簡単だ 明日も暑さに負けないように
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駅ナカで行き来する人夏を連れ子供を連れて荷物持ち疲れを背負う日曜日かな
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宗教の幼き二世疑いなき眼 とすれ違い呑む息が咽び出す
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何も見て いないふりなど 出来なくて だからごめんね もうあわないね
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やめておけお天道様が見ているよ 忘れないでね変わらないから
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楽しげに遊んで帰る子供たち ずっと楽しく遊べるように
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空の色見上げてやっと気づく色 こんなに綺麗に抜けていたっけ
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胸えぐり涙こぼれる物語 それでも推しきみの幸せ祈る
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