したたかなリーダーらが争ふ世界では日本人などおぼこに似たり
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きっとうまくいくよ、と君が囁いて なんとなく僕もそんな気になり
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十六茶 そんなにカラダによきものか② PMSほか 軽くなりにけり
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愛猫の態度でわかる 好かれ度よ 喉を鳴らすし ぴったりひっつく
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失ったあの人の影すら覆うくらい 輝けるわたしになろうネ
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書き溜めた スマホの中の未完成 降りて来ぬ時重宝なりて 
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何処で逸れ 違えた道が あったのか 別種のモノへ 抱くは疑ねん
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カップルと 独りの私 この差とは もはや虚無いな 心は不ねん
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リア充の ストーリー見て 思うのは 嫉妬 憎しみ 1年 記ねん
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美味そうに祖母の揚げ餅食べる客何故か私が誇らしげな顔
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「まあいっか」では済まぬ恋であっただけ私は少し幸せである
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まっすぐに歩けているかと振り返り 足あと丸く 堂々巡り
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変な曲ようつべあげたなら ゼロ再生でも生きた価値ある
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我ひとり 恋に沈みし 時の間に 君を映さぬ 風の流れぬ
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希死念慮持ちの言葉に惹かれるの昔からだな 同族の匂い
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逢ふすべを 奪ひし時の 流れには 心ひとつが 君を慕ひぬ
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パッチワークピースそれぞれ前がある子のワンピース息子の甚平
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お腹だけ 冷やしちゃならぬと 掛け布団 抱え込み寝る 抱き枕状態
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本当にあたしでいいの?ずぼらだし うっかり祠壊しちゃったし
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家を決め 分かれし道を 進みゆく かの人も今 何をか思ふ
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好き嫌い、嘘実は好き、いや嫌い 嫌いになれず送る「おやすみ」
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浪人生 ふと死にたいと 思う夜
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実るほど嫌にさんざめくひがみ達 私の推しが多才でごめん
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ロマンスの神様どうもありがとう 母は墓前に手を合わせる
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涼し気な 映像や音 食べ物も 何から全部 暑そう排除
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失くしたら僕たち多分おしまいだ黙り込むきみ光に似てた
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コイゴコロ 私挟んで 秘めるふり 独りもくもく 雲青く澄む
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ときめかない ときめく これはときめかない 私を箱に詰めるこんまり
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カラカラを雲の切れ間にさしむける私のかわりに翔んでいけよ
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友達がいないわけではないのです 誘いたいのが君だけなんです
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