駅前で 令和の夢を 託されて 梅雨の晴れ間に ゆれる短冊
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手に乗せた 絹ごし豆腐と 我の手の ひらの境を 探す包丁
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太陽と地球と月が繋がる日 火星に林檎の花が咲くだろう
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コンクリのはざまに生きる我もまたザッソウとして括られ抜かれ
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「この泡は人魚姫の成れの果てです」ソープ片手に説く先生
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元禄の 文字かすれゆく 地蔵さま 天が供えた 木の葉のひとつ
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ばあちゃんはパブロンが好きこれ飲むと気持ちよくなるジャンキーだった
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ウエストのペットボトルを取り出して水の喉越しランナーの汗
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薄目開け 「もう起きるの?」と 愛猫きみの目が 夏の夜明けに キラリと光る
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喧騒に満ち足りている店内で 自分の腹はエアポケットだ
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ケーキ屋の 閉まりし夜に ふんわりと 光こぼれる 菓子販売機
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短歌という言語を使うこの僕の 翻訳できぬ 嘘と真
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母親が下剤毎日飲みたがる菓子と違うと諭すと怒る
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愚かなる人の育てし禿鷹に食い荒らされし国は悲しも
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きみとぼくを結ぶ直線は唯一つに定まる(ただし今を除いて)
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質問の 前置き長く 株総の 議長 への字の口を開きぬ /某社株主総会
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かたつむり わが家を捨てて さすらいの 旅を続けて なめくじとなる
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主治医がドレッドヘアで、日傘をささずに歩いて、ラーメンを食べて、
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落ち込みて それのみ思考離れずに 情景を詠む思考も止まり
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ジリジリと焦げる夏の日アスファルト蝉の抜け殻ゴロリ転がる
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だんだんとものみなすべて縁かな歳を取るのも悪くないかも
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ポケットは未確認です洗濯機 鳴門海峡ティッシュの浮かぶ
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幹の人しげる緑を輝かせ 逸る新芽に力を与えん /長友へ
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​停電を笑う子らの目合わさりて「明日みんなに自慢しようね」
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ボックスの証明写真初利用 緊張をした顔が出てきた
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割れガラスビルの谷間の盛り場のバーのドアには落書きの跡
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ふわふわと空舞い上がる風船を追いかけ笑う子らの楽しさ
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様々な浮き沈みある世なれども我の幸とは如何にと思う
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旅に出て青草の上寝転べば空の彼方に鳥一羽飛ぶ
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根拠無く「大丈夫だろ」思いつつ要警戒の野分け挟み撃ち
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