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「お前の前歯を五本にしてやるぞ」蛙の魔人に恐喝された
6
気がつけば 自販機が赤くなりだして こんなことにも寂しさを得た
8
「日焼けした?」春のわたしを知る人と夏のA2出口で落ち合う
6
ポリコレとうるさきこの世行く末はさらに不自由深まる
時代
(
とき
)
よ
7
人類に 福音伝え そのあとは 裁きが下る 強制はなし
4
成功の 山頂目指す 道はまだ 残ってるはず 諦めきれず
5
幼少にビタ銭などを拾いたる遍路塚にもアパートは建ち
7
かきすぎた汗もとうとう引いてきて私の肌はつるつるしてる
4
ポリポリと嚙みし眠剤今宵また無味なる錠に苦み覚えて
8
100
切れば酒も肴も美味しくて 傍の人 なほも麗し
9
裂け目から裂けてくように作ったら私が先に裂いてしまった
4
早朝に並び勝ち得たアクスタの保護袋すら捨てられないの
5
美しき恋の歌詠む人仰ぎ見る汚れし我が身それを綴れず
12
降り続く
長雨
(
ながめ
)
の先にきっとある秋空の青 今は待ちをり
29
用法と用量をよく守りましょう。愛にもアナフィラキシーがあって、
6
じっとりとバニラアイスが溶けていく ぼくらの夜はそれで良かった
7
夜道征く 雨招ぶ蛙 照らされて 向かい畔まで 無事を願いぬ
11
網戸越し吹く涼風にあきたらず窓閉じたりて冷房をつけ
7
夜
(
や
)
ごと
酌
(
く
)
む
盃
(
さかずき
)
の底深くして君まで届くこともなきかな
29
群れ運ぶ十六両の深海魚 光芒残し深く遠くへ
7
蚊遣香
(
かやりこう
)
の 灰に触れれば さらさらと 人の
一生
(
ひとせ
)
も かくやと思う
27
橙色を秋と言いたくなるそれでいいのかいつか聞きにいくから
6
半袖の腕をさすった
夜風
(
よるかぜ
)
がシルクのようで秋が近づく
18
コンビニがもう肉まんを売るらしいまだTシャツで過ごしてるのに
6
縁日の道外れたら 現実に帰ってしまった 雷鳴未明
5
カーテンをパンに入れたら銀色に ありえないのでクレーム入れた
5
押すべきか そこにボタンが
在
(
あ
)
るならば
例
(
たと
)
ひ押すなと 書かれやうとも
25
稲刈りがアレルギーとはこの歳で 目と鼻異変 生まれし我が土地
7
間借りした蜘蛛の住処が点在のひとつとなった雨宿り
5
これが普通あたりまえに合わせるとずっと小走りの複合拍子
5
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