健やかにあなたを看取って死にたい おんなじばしょにかえれるように
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臭いメシ一度は食ってみたいけど誰も泣かさぬ罪などあらず 
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雨宿り相客のきみ尾も濡れてふわり目が合うぼっち同士ね
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鶉の雛は泣き黄頷蛇(あおだいしょう)は喰らふ案山子はただ立つてゐる
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香を放つ盛りを過ぎし桃ひとつ沈む指先果汁を湛む
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せっかくの休日奪う通院日涙の如くしぐれ降る空
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つぎつぎと花入れゆけば死顔は花の水面(みなも)に浮きいるごとし
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客先は娘の如き担当者 親心なき我を指弾す
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噴水のしぶきで遊ぶ子らのこゑ静まりて秋か絹雲うすし
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ゴミ箱のてっぺんにはぐしゃぐしゃになった昨日より値上げしたおにぎり
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許せない人が多すぎてその中で自分が一番許せなくて扇風機の首を絞めた
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唾を吐く選手の姿大写し 誰も注意をしないとみえる
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おばあちゃんまたすぐ来てねこの次は絵本じゃなくてゲーム買ってね
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偉そうに頭ごなしに注意して間違い気づき入る穴無し
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この夏の最終楽章指揮すべく野に一本のヒマワリが立つ
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これいいね!これだ!と買った便利グッズ そういや買ったね引き出しの奥
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鳴き声で君だとわかる 角の先、尻尾を揺らしてちょこんと座る
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駆け引きは上手じゃないと云う君のふと放つ語に今日も眠れず
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鈍色の空が零(こぼ)した漫(そぞ)ろ雨 車窓を打ってはらはら泣いて
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親切な 店員さんに 出会えた日 何もなくても とても嬉しい
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目に見へぬ雨 車窓越し 傘をさす歩行者を見て 出す折畳み
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おっさんが休暇を取って昼呑み会 締めはラーメンありがとメルシー
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涼風が 夏の残り香連れ去って ふうわり愛猫(きみ)の背 顔うずめる秋
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垂直の登攀(とうはん)雨のかたつむり 重き宿世を背中にしょって
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秋雨がそぼ降る中をなお泳ぐ もはや酔狂 屋外プール
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秋ともし紅指し指で引くルージュ 孤独を愛づる戦化粧か
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肩と胸 腹にぽつぽつ雨粒が 水着一枚屋外プール
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湯気立ちて秋の香りや栗ご飯 雷鳴を聞く雨の終日
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夏バテに是非(ぜひ)にと思う梨の実は尻込みするよなまだまだ高め /一個二九八円
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おかあちゃん おなかすいたよ ゴハンまだ そんなときにも ねこはふみふみ
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