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梅雨空に 晴耕雨読と洒落込めど 野菜農家は生業成らぬ
25
傲慢な
表情
(
つら
)
に寝転ぶ片頭痛 今なら君に優しくできそう
4
そんなはずあるわけないさ通り去るヘッドライトに見られたなんて
1
味噌汁はインスタントと決めてるの 忘れもしない母さんの味
3
五メートルロードパル乗り小2からバイクに焦がれずっと友達
16
六月に花火デートを終えちゃってなんの余韻もない始業式
2
10ミリのボルト回せず見当たらぬスパナ一つも宝物なり
16
白き馬胸の十字の疵を抱き星降る浜の朝へ歩まむ
15
ふた苗のミニ薔薇届き一苗は君の来る日を待ちて微笑む
11
紫陽花の赤青雨に色冴えて得な気持ちの買い物帰り
18
筒型に閉じる赤きのカタバミの花へ傘さす土手の隅かな
11
雨の空仰ぎて気づく桃色の花を抱けり百日紅かな
16
白き葉が雪と似て満ちダイヤなるユーフォルビアの涼しき風よ
12
猪鹿蝶 あなたと一緒に いたいから 終わらぬように こいこいをする
9
一人夜の燗酒の脇の桃色の薔薇へお前も飲むかと話し
16
シーフードミックス入れどアサリだけ臭くて捨てたクラムチャウダー
13
シンデレラ
城
(
しろ
)
に着くまで大揺れのカボチャの馬車で激しく酔った
20
どうやってスウェーデン戦見ようかと思案はいらぬ職無き吾は
10
サングラス オレンジレンジ レッドブル 握るハンドル 夏のハイウェイ
4
モナ王とパピコをいつも選ぶのははんぶんこの方がおいしいから
5
「夏だから」言い訳してもあなたには多分バレてる手汗の
理由
(
わけ
)
が
9
あの夏に連れていくのだ心臓に染み付いたまま止まないマーチ
5
数学が 得意な君の
背中
(
うしろみ
)
と わが指先の 間に漸近線
15
パソコンにGPSを取り付けて頭上をめぐる衛星を追ふ
7
瞳孔を開く目薬二十分で世界の半分ぼやけ始める
3
マンションの間取り図ベッドは二台なのになんでデスクはひとつなんだろ
4
マイケルの睡眠障害の記事読みながらトリアゾラムを噛み砕いている
2
長男
(
こ
)
の帰省 雨夜の運転案じつつ好物作ってビール冷やして
22
高原を駆けるときには呼ぶからね たやすく裂ける皮膚を張ってね
1
触れることすら叶わない人並みの幸せ 手には入らないもの
4
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