バファリンに頼る弱さもあるけれどそれもまた私の生き方と知る
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人生の句読点みつめ思うこと、まだ書き足りぬ物語がある
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句読点付けて終わりの人生と知りつつ今日も珈琲を飲む。
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和雀が何やら言いをる電線で おそらく気分が良いのであろう
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雰囲気で撮ったなんでもない川に映るあの日のぼくらのぜんぶ
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電波塔ばかりの町でぼくたちは電波塔たちが見る夢ですか
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「運命よ…えいっ」ときみは水たまり跳ぶ、滑る、転ぶ、ぼくを巻きこむ
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毛玉見てふっとお別れ過るけどいやまだいけるまた毛玉とる
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住む土地の大雪情報十センチそれがどうした雪国育ち
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山路奥つばきの里に雪降りて白に際立つ花色葉色
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6時5分アラーム奏でるシンフォニースマホが鳴らす三重奏
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大寒波 観測史上初となる 記録づくめの如月の朝 
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ついにやった! 32ビットマシンからネット経由でKUSCカスクの響く
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基準とな?デブと思えばそれがデブ。 人差し侮辱するやつはクズ
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切れ味の鋭いカーブを投げる君連れて行ってよ甲子園まで
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地下街の暖簾をくぐり声を掛け熱燗一合店主に頼む
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消しゴムを拾ってよと言う君と会い過ごした時間はもう何年か
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寒い日にしかできぬことやりたいと 思いはしたが毛布ぬくぬく
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影にこそ光って伸びる霜柱泥にまみれて溶け出していく
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川岸の水際光り煌めいて君の横にて水切りをする
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真夏にも聞いたことない勢いで 唸りを上げるエアコンさまよ
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あらまあと祖母が拭いてくれている娘がさっきこぼしたジュース
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泣きながら怒った君の声が今脳裏に浮かんだ鋭い痛み
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ジュラ紀とか白亜紀とかが懐かしい今は代わりのプレゼン資料
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夕方にそろりと出かけるウチの人私の退職祝いにビールか
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粗削り期待されてた初学年今夏はスタンド声を枯らして
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しみったれクラスメートにそう言われ君らお金の大事さ分からん
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しずともたれる、こころとこころ  さけてとけあう、なみだときおく
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趣味時間 増やす方法 見つからず 思いつくのは 睡眠削る
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流れ星 あなたに「好き」と言ってから消えゆく前に祈る100回
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