下山後のランチの宴にぎやかにパンと珈琲セキレイも参加
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鍵盤の上ぎこちなく踊る指 練習サボった日々悔やみつつ /ピアノ
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「唇」を「ちくびる」と言うその声を屋根裏部屋にそっと閉まって
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桃色に きみのお耳は 透き通り ただ静寂を 抱きしめている
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顕わなる侮蔑混じりの憐憫に うんざりしたのもう疲れたの
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おとなしい良い子だったな 幼顔おさながお 思い出したり やっくん、安らかに‥
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「かわいそう」言うだけ言って去って行く 邪魔せずにすらいられないのか
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靴下を左右逆さに履いている ちょっと無理な僕 大丈夫な君
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トイレットペーパー 2センチ残してる 骨は拾うが 生焼けかもな
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怒りからくる涙ごと消し去って ここには誰もいませんでした
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もう嫌だ そういうワケで最終回 最終回とは知らせず放送
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そんな顔しないでくれと言う歯科医歪んで壊れた吾の顔の上
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掃除ロボ 集めた汚れを塗り広げ 汚れサイドだと救世主かも
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唐揚げとトイプードルの関係は 家族と恋人的なノリやんか
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謙遜も過ぎれば失礼 愛情も過ぎればきっとなんか良くない
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信仰について説く不摂生おじ 位牌になりたがってるってこと?
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「まだ寝ない」次の瞬間寝てる君 自身への自信、大変よろしい。
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動物はきっと飼えない 自分さえ守りたくない日々 不甲斐ない
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雨天なく 買って二月ふたつき 雨靴は 出番を控え 靴箱の中
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好きに平等を求めていいですか? 名前も好きも言わない彼に
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ペアリングをねだる夜 72%チョコは苦くもない
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「愛してる。追っても無駄だ」と。いかないで。倍日併行、落下傘の果て。
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透きとおる理科室の隅の伽藍洞 乱雑な君の姿が見えない
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先に行くんだったらロープをかけて。掴んで離さず、神話みたいだね。
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冷酷な時間のなかで廃れゆくたったひとりのあなたというひと
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灰神楽無数という名の数億のたくさんのものあなたにあげるの
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おお神よいつになったら救われる?ただでさえ私愛とか知らない
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現れて馬鹿にすれば気は済んだのね黄昏時のあなたの横顔
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急くココロ凡百のないものねだり叩いて割る橋あしたの続き
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もうやめよ人間なんて偶作だ擦り切れている解体新書ターヘル・アナトミア
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