七時限目が自習の日 「すきなひと」「彼氏彼女が」 我短歌詠む
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お茶淹れて 座る椅子無き日もあるさ 床に座れど ねこは愛しき
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すこしだけ濃いめに淹れた いちご紅茶ティー 渋くなるから ほんの少しだけ
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「そっちの暮らしはどうだい」人生で 一度は言ってみたいこと
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花粉症 薬今年も処方受く ヒノキ去るまで 先は長い…
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消しゴムで消せない文字をいつまでもいつまでも消す 文字は消せない
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団地には数百人が住んでいて 一人死んだらすぐ入れ替わる
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冷肌のコンクリートに身をうずめ街ゆく人を静かに眺む
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生活は良くなる心は軽くなる朝目が覚める カバン忘れる
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表札に高橋とありゃ 高橋が住んでいるってわかるシステム
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母のぐ スナップえんどう サッと茹で 春の香りを 一足早く
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冬の朝 あえかな君が こぼす息 恋の予感か 寒さのせいか
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二つめの柱の傍で列車待つ君の姿が消えないでいる
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きっと黒ブラック休出残業当たり前 介護の現場はこんなものか
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シーンと 耳鳴りがする 休日に やり残してる 仕事が気がかり
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ユニフォーム 今日は着ないと 決心し 昼から呑んでる公休日
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まだ幼い体がまるで燃えている 熱よ下がれよ早く下がれよ
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ヌルくとか ダルくとかだけ 生きてたら 生きてる中の 上辺しかなくない?
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雨の打つ梅の蕾を見出せばはるはやうやく近くなりなむ
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ちょこなんと道の真ん中座る猫  「失礼、どうぞ」 道譲られた
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「分かるよ」と絶対容易く言わないで でも君だけは きっと分かって
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今は亡き両親知人友人が夢の中では若くて元気
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昔あった 全国一斉カレーの日(給食) 我は知らぬがエッセイで読んだ
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猫が来て 人を見上げたとき 生き物の 孤独を想う 路地裏の冬
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風呂釜が「追い焚きをします」言うたびに思ってしまう「お願いします」
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大根の 白き皮むき 煮込みつつ みずみずしさを 我に与えん
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チビ猫は おかあちゃんのおとなりで ねんねするです 抱っこしてもらうです
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セロリ苦手 夫キミが言うから入れないが スープものにはホントは入れたい(ミネストローネとか)
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友くれた あったかスープのセットにて 食パンたべる 朝からほっこり
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推すほどでないがそこそこ好きなもの沢山持てる日々もまた佳し
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