練りあげて焼いては壊す陶芸家 心のうたの炎を見つめ
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昔からちょっと変わった子でしたが現在もはや崩れそうです
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神様も仏様すら居ないだろう信仰たるは「偶像崇拝」
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税金で血が抜けるほど支払った支援の感謝は過去の私へ
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この子にも未来が選べる国であれ死後も私の自由を捧げた
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子供とはどんな大人になるだろう?予測と期待と恐ろしさもある
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風入れてカラッと笑えば腐らない ジメジメしてると心がカビちゃう
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少しづつ体は壊れていくけれど 感性だけは磨かれていく
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頑張って「あったらいいね」を叶えたら心変わりの小悪女なんだ
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ジュディマリを大人になったら聴いてほしいそばかすのこと気にしないでよ
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二、三日 涼しいだけで 喜んで いつもに戻り ちゃんと悲しむ
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甲子園以外の真夏のスポーツは冷却休憩なくていいのか/サッカーとか
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雨上がり 雲を縁取る陽光が 神々しくて 後ろめたくなる
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生傷を蒐めた、まるでスカラ倍と閉じた加法をつかのように
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階段の隅におかれた水槽で鈴虫が鳴く雀色時
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白い海ツンドラ墓場銀の街 覗く入植ひとりのコロニー / 冷蔵庫
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尾美しく 息生き生きと 游ぐるは 餌を忘れず 愛、注ぐこと
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ドーランを真白に塗りて造り出す「ピエロ」と言う名の別の人格
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猛と暑が掛け合う日々を生きており大袈裟な息、我にさせたり
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別れの夜 二人はともに 燃え尽きて 地面に落ちた 線香花火 
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推しの笑顔 ホッとしたよね よかったね 目に焼き付けて 今日もよき日よ
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A型の血が出る僕はB型のあなたの中で溶け混ざれない
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親がよく 食らふつまみが 口に合わず そりゃアイツとは 解り合えぬわけだ、と
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空高く遠いものほど鮮やかで眼鏡外して消せぬ過去見る
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さようならと口に出して言わなくなった大人はみんな怖がりだから
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「かどを右」答えた後に東京の胃の中にいると気づかされたのさ
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汗ばみを背中で感じる7時半「ベーリング行き」のオレンジが流れる
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「君を想う」の「君」を求めて疲れ気味。君を想いたい僕でさまよう。
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風力の白の巨大なプロペラは誰より早く季節にさわる
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公園を 静かに舞いし アキアカネ 隣のプール 夏の景色も
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