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力士らは正月返上朝稽古 この職業は私には無理
20
力士らのぶつかり稽古の体熱で 部屋見学に暖房要らず(朝稽古見学会)
22
ふやけてる餅を置く皿なでている除菌シートをぼくは信じる
20
きみはもういないから 餅、文庫本、窓に反射するぼくのまばたき
20
イヤフォンに届くあなたの声さえも雪のせいかな、どこか優しい
25
初雪に錯覚ごとき起こりつつ木々に花々咲かせおるなり
17
いずれ来る 等しく来ると 焦がれては ふと見渡せば 試験が終わる
13
白味噌の雑煮で お餅を二個食べて 三つ葉使いきり 飲みたいような
19
しんしんと雪降る夜にわたしたち 布団代わりに不安をかぶる
13
正月を家で過ごした家族にも どちらもほっと特養の前
14
壊したい明け方四時に鳴き出した鶏どものスヌーズ機能
27
凧揚げをする子らもなく天白の 川の堤をただ一人行く
13
明日からは仕事モードに切り替えん 肌を手入れしマニキュア塗って
33
飲んで寝て風呂キャンセルしスマホ漬け 絵に描いたよな自堕落な日々
28
姪と
吾
(
われ
)
炬燵
(
こたつ
)
に入り お互ひの 足が当たりて 思はず笑ふ
26
ひなたにて読む新聞のインクの
香
(
か
)
邯鄲
(
かんたん
)
の
夢
(
ゆめ
)
遠き正月
23
九時五時で 部下に残業 おしつける 課長に物申せば パワハラだとよ
12
隙間空くお節をいかに詰めようか思いあぐねる三日目の朝
24
も少し食べたい思う半日分減った袋の黒豆おしい
18
街灯が伸ばす私の影法師吐く息だけが熱を持ちおり
34
お隣の屋根から雪が庭に落つ大きな音でその度驚く
13
今日は満月 月のパワーを 受け取ろう 月にはうさぎ 地には犬猫
21
部下たちに 無茶振りかます 九時五時の 課長が家では 嫁のしもべよ
15
誰も来ぬ予定で除雪せぬままに宅急便と新聞が来た
24
月の芯に隠れる赤色を握ってどこまでも 新鮮な足は遠く軽く
5
自販機の コーンスープを 気に入って 熱く語って 飲む時冷めてる
8
忘れてる。そのことに気づくにはもう一度君に会う必要がある
6
金色の薄き花びら春まとい蝋梅の花静かに咲かむ
26
今日もまた自由にケーキ選んではほっぺた落とす君の可憐さ
10
病には 三百六十五日 休みなし 医者も休むなと 刷り込まれし身/毎日病院
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